メレット・オッペンハイム【Works in Dialogue from Max Ernst to Mona Hattoum】
メレット・オッペンハイム(Meret Oppenheim 1913年 - 1985年)ドイツ・ベルリン出身のスイス人の芸術家であり写真家。シュルレアリストを代表する女性アーティストであり、20世紀の代表的芸術家の一人でもある。日用品や身の回りのオブジェクトで、女性のセクシャリティや異性による女性の搾取をほのめかす作品を多数制作している。その他、ドローイング、ペインティング、彫刻からアクセサリーのデザインも制作。マン・レイのモデルも務めた。 1932年にフランス・パリに移り、Academie de la Grande Chaumiereにて絵画を学ぶ。(1929年のスイス・バーゼルのKunstkhalleでのパウル・クレーの展示で影響を受けている)1933年には、ハンス・アルプやアルベルト・ジャコメッティに出会い”Salon des Surindependants”展に招待される。それをきっかけに、アンドレ・ブルトン、マルセル・デュシャン、マックス・エルンスト、マン・レイらとシュルレアリスムを通して出会い、概念的アプローチに傾倒する。1936年には、スイス・バーゼルのGelerie Schulthessにて初個展を開催し、1960年までシュルレアリスムの展覧会に貢献し続けた。代表作”Le Dejeuner en Fourrure(Fur Breakfast)(Breakfast in Fur)”(毛皮の朝食)は、MoMA所蔵。 本書は、2017年2月2日から5月28日にスイス・ルガーノのMASI Luganoにて開催の展覧会を機に刊行された書籍です。1930年代から後期の作品まで、フランス・パリより始まったオッペンハイムの芸術家としてのキャリアを包括的に紹介しています。特にパリでの芸術的なネットワークを明らかにする為、マン・レイ、マルセル・デュシャン、マックス・エルンスト、アルベルト・ジャコメッティ、ハンス・アルプなどの重要な作品も掲載されています。そこから、オッペンハイムがシュルレアリスムに与えた影響の広さと独創性が見えてきます。彼女の創造的で自由な発想と並外れた刺激的な力は、ダニエル・スペーリやBirgit Jurgenssen、ロバート・ゴバー、モナ・ハトゥムなど多くの世代の影響を与えています。 出版社: Skira タイプ: ハードカバー 言語: 英語 ページ数: 224ページ サイズ: 28 x 22 cm 状態: 新刊 その他: カラー図版144点
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