ピエロ・マンゾーニ【Achrome】

ピエロ・マンゾーニ(Piero Manzoni 1933年 - 1963年)イタリア・ソンチーノ出身の芸術家。グループ・ゼロのメンバーの一人でもある。独学で芸術を学び、23歳でソンチーノ城での展覧会に初参加。初期の頃は、同じイタリアの芸術家エンリコ・バイに興味を持っていましたが、徐々にマルセル・デュシャンやベン・ヴォーティエ、イブ・クラインなどに影響を受けます。「アクローム」という白一色の絵画作品(絵の具や粘土で描かれた)や自身の排泄物を90個の缶詰つめた作品、指紋、血液、息などを使用した実験的な作品を数々製作した。

本書は、2016年にスイス・ローザンヌのCantonal des Beaux-Arts, Lausanneにて開催されたマンゾーニのスイスの美術館での初展示を機に刊行されました。マンゾーニは、イヴ・クラインの青いモノクローム作品を見た後、急進的にモノクローム作品のアプローチを模索しました。Achrome(アクローム)は、マンゾーニのモノクローム作品シリーズです。白いモノクローム作品は、彼の作品の中心を構成し、色の欠如や無彩色を選択することによって、モノクローム作品への実験を推し進めました。絵画の伝統を拒絶し、絵画の伝統とは異なる素材、カオリン、工業用綿、フェイクファー、ポリスチレン、小石などを使用し、プリーツやトレース、縫製、白塗りなどと合わせ、表面はなだらかではなく、素材の不規則な荒い形状のままを保ちました。本書では、80点以上のマンゾーニ作品が掲載され、図版も大きく美しいものとなっています。1950年から1960年代初頭のマンゾーニ作品がご覧いただける一冊。

出版社:  HAZAN
タイプ:  ハードカバー
言語:   フランス語
ページ数: 193ページ
サイズ:  29 × 24.8 cm
状態:   新刊

販売価格

3,800円(内税)

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