ソル・ルウィット(Sol LeWitt 1928年 - 2007年)コンセプチュアル・アートの先駆者として知られる、アメリカ合衆国の美術家。グリッド(格子)によるマトリックスの生成をテーマとした作品を、1960年から亡くなる2007年までの50年に渡って制作し続けた。
1950年代後半には、エドウィアード・マイブリッジの動きを連続的にとらえた写真にインスパイアされ、1960年代よりマイブリッジの走る男性の写真をモチーフとし、グリッドで構造化された大きな油絵作品の制作を始めた。1962年より、人物像を排除することで単純化されていき、64年には壁に取り付けられたグリッドの構造体による作品の制作を開始している。1968年に初の「ウォール・ドローイング」を制作したとき、グリッドを作品における構成上の原則として使用。その後グリッドは、3次元の構造体の作品、紙に描かれたドローイングや水彩、写真作品の他、アーティスト・ブックや家具に至るまで、彼が作品を残したすべてのメディアにおいて適用される、広がりをもったマトリックスとして捉えられるようになった。
本書は、Yvon Lambertの所有するコレクションの中から、ソル・ルウィットの作品をまとめた一冊になります。Lambertは、30点以上の作品を所有しています。この簡潔でエレガントに製作された書籍では、コレクションとルウィットとの長年の交流について記述しています。また、Yvon Lambertへのインタビュー、2018年の展覧会からの図版やインスタレーション画像なども掲載。戦後のアメリカ芸術における重要な芸術家の紹介本。
出版社: Actes Sud
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
ページ数: 64ページ
サイズ: 28 x 22 cm
状態: 新刊