アニッシュ・カプーア (Anish Kapoor 1954年 - )インド・ムンバイ出身の現代彫刻家。1970年代前半に美術を学ぶために渡英。現在もロンドンを拠点に活動を行なっている。1980年代のイギリスの彫刻の一つのムーブメントであったニュー・ブリティッシュ・スカルプチャアの一人でもある。1971年から1973年にイスラエルに渡り、キブツで働きながら電気工学を学ぶ。その後、The Hornsey College of Art、Chelsea Schook of Art and Designにて学ぶ為、ロンドンに移住。
1979年の故郷のインド旅行は、彼の作品に大きな影響を与え、その際、発見したインドの顔料を用いた作品はよく知られることとなった。1990年ヴェネチア・ビエンナーレにてイギリス館代表として参加。1991年ターナー賞受賞。2003年、大英帝国勲章CBEを受章。2011年には高松宮殿下記念世界文化賞受賞。現在も、勢力的に活動を続ける世界的にも重要な彫刻家。
本書は、2009年から2010年に、アメリカ・ニューヨークとドイツ・ベルリンのThe Guggenheim Museumにて開催され展覧会を機に刊行されました。初めて、コルテン鋼を使用した彫刻が制作され、これはカプーアのこれまでのキャリアの中では画期的な出来事でした。わずか8mmの厚さの薄い皮のような鋼は、記念碑的な形状ではありません。しかし、その薄い素材は、軽やかに重力に逆らっているように佇んています。(実際は、24トンあります)。本書では、この作品を記録したものであり、新たな挑戦であったコルテン鋼の彫刻作品についてまとめた一冊です。
出版社: Guggenheim Museum Publications
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 128ページ
サイズ: 31.1 x 19 cm
状態: 新刊