フィリダ・バーロウ(Phyllida Barlow 1944年 -2023年)イングランド北東部ニューカッスル・アポン・タイン出身の芸術家であり、同国を代表する彫刻家の一人。作品を”anti-monumental”と呼び、モニュメントとしては安価な素材、ボール紙や布、合板、ポリスチレン、セメントなどを使用し、3次元のコラージュ彫刻を制作する。絶えず形や質量、体積の可能性を見出すような実験的な作品。
ロンドンのにChelsea College of Art(1960年-1963年)、Slade Schppl of Fine Art(1963年-1966年)にて学ぶ。2016年に開廊となったアメリカ合衆国・ロサンゼルスのHauser & Wirth & Schimmelにて開催の「Revolution in the Making: Abstract Sculpture by Woman, 1947 - 2016」にも参加し、巨大なインスタレーションを展示。2017年にはヴェネチア・ビエンナーレのイギリス館代表を務める。教鞭も執っており、イギリスを代表する現代アーティスト:マーティン・クリードから、レイチェル・ホワイトリード、タシタ・ディーンなどにも教えた。現在は、イギリス・ロンドンを拠点に活動を行っている。
本書は、2021年3月10日から7月25日までドイツ・ミュンヘンのHaus der Kunstにて開催の展覧会を機に刊行されました。工業製品や身近な素材を使用し、記念碑と彫刻の間のようなエキセントリックでユーモラスな方法で制作するバーロウ。インスタレーション作品とこれまでに見たことのないアーカイブ資料を掲載した本書は、初期作品から現在までの彼女のキャリアを紹介します。彼女は、イギリスを代表する芸術家の一人として近年さらに注目を浴びています。それは、過去の作品を解体して新たな作品を制作する、彼女の制作方法にあるのかもしれません。この展覧会でもすでに破壊された主要な作品らの部品を使用し、新作を展示しました。またドローイング作品も展示され、本書にも掲載されています。
出版社: Hirmer
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 272ぺージ
サイズ: 28 x 22 cm
状態: 新刊
その他: 図版307点
刊行年: 2021年
ISBN: 9783777435473