エゴン・シーレ (Egon Schiele 1890年 - 1918年)オーストリア・ハンガリー、トゥルン・アン・デア・ドナウ出身の画家。グスタフ・クリムトの弟子であり、20世紀初頭を代表する表現主義の画家に位置付けられる。1906年にThe Kunstgewerbeschule in Vienaに入学、3年で去る。1907年より、クリムトを師事する。1907年から1909年までの初期作品には、クリムトとの類似点があり、アールヌーボーの影響も受けている。1908年に初個展を開催。美術学校を卒業後、装飾的なエロティシズムだけでなく、伸張や変形、性的開放性など人間の性も探り始めた。1910年作の”Kneeling Nude with Raised Hands”は、20世紀に制作されたもっとも重要なヌードアート作品とされている。
20世紀で最も偉大な芸術家の一人として、優れた描写力と色彩感覚を持った画家として、人々の感情に訴えかける驚くべきイメージを生み出したシーレ。師であるグスタフ・クリムトに導かれ、シーレは奥深く、時として神秘的な人物画を描き、彼の時代の芸術を新しい地平へと解放しました。
本書は、アメリカとヨーロッパの美術館、個人コレクションから集められた多くの貴重なシーレ作品を「家族とアカデミー」「仲間の芸術家」「モデルとパトロン」「恋人」「アレゴリー(寓意)」の5つにグループ分けしてまとめられた作品集。
さらに彼の人生におけるトラウマ的で極めて重要な時期である、1912年夏の逮捕と投獄に関する特別な考察を収録。投獄の前後で大きく変化するスタイルをドキュメントします。
28歳の若さで亡くなりながらも、今なお人々を魅了し続けるその芸術的業績を改めて見つめ直す一冊。
出版社: Prestel
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 296ページ
サイズ: 29 x 24 cm
状態: 新刊
刊行年: 2014年
ISBN: 9783791354194