クリスト&ジャンヌ・クロード【Barrels and The Mastaba 1958-2018】

クリスト(Christo 1935年 - 2020年)ブルガリア・ガブロヴォ出身の芸術家。1995年の旧ドイツ帝国議会議事堂が灰銀色の布と青いロープで梱包された「梱包されたライヒスターク」や、茨城県とカリフォルニアに同時に3100本の傘を立てた「アンブレラ」など、壮大なプロジェクトで知られている。作品の規模が非常に大きいため、作品の設置許可の問題やプロジェクトへの反対運動など論争を巻き起こし、中には数十年がかりで制作される作品もある。莫大な制作費用は、スポンサー契約ではなく、プロジェクトに関するマルティプル(スケッチや出版物)の販売で全てを賄っている。
ブルガリア・ソフィアの美術学校で学び、プラハへ移動。その後、ウィーン美術アカデミーで学び、パリに移動。1958年に同都市にてジャンヌ=クロード(Jeanne-Claude, 1935 - 2009年)と出会い結婚、1964年にニューヨークへ移住。クリスト&ジャンヌ=クロード(Christo and Jeanne-Claude)の名で活動を開始する。
ジャンヌ(Jeanne 1935年 - 2009年)モロッコ・カサブランカ出身。1952年にThe University of Tunisでラテン語と哲学の博士号を取得。2009年脳動脈瘤により他界。

2018年、イギリス・ロンドンのハイドパークには最新のインスタレーション作品「The London Mostaba」(Project for London, Hyde Park, Serpentine Lake)が設置されていました。メソポタミアの最初の都市文明マスタバからヒントを得たこの作品は、2つの垂直な面と2つの傾斜した面、そして平らな上部で構成されたベンチの形状をしています。
高さ20メートルの高さにそびえ立ち、600トンの重さの巨大な「墳墓」。この巨大な彫刻作品が、サーペンタイン・レイクに浮かび上がったのです。
これまでで最も野心的な作品であるこの「The Londn Mastaba」は、進行中の作品「The Mastaba」の前身でもあります。1977年に最初に考案され、実現されれば彼らの最大の恒久的な大規模作品となります。砂漠に位置し、41万個のカラフルなドラム缶で制作され、高さ150メートルの世界最大の彫刻であり、ギザのピラミッドよりも高いものです。

Lorenza GiovanelliとChristoによってデザインされた本書は、図面、コラージュ、技術データ、模型モデルそして、彼らのカメラマンであるWolfgang Voltzによる記録写真を掲載しています。


出版社:  Taschen
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語、ドイツ語
ページ数: 208ページ
サイズ:  27 x 29 cm
状態:   新古品
刊行年: 2018
ISBN:   9783836573450

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