パウラ・モーダーゾーン=ベッカー【Paula Modersohn-Becker】
パウラ・モーダーゾーン=ベッカー(Paula Modersohn-Becker, 1876 - 1907) 19世紀後半から20世紀初頭の初期のドイツ表現主義を代表する画家の一人。裸体の自画像を描いた最初の女性画家として、また、自身の作品を専門に扱う美術館を持った最初の女性としても認められている。 ドレスデンで生まれ、幼少期にブレーメンに移る。1893年から絵を習い始め、ロンドンとベルリンで絵画を学ぶ。その後、ブレーメン近郊の小村ヴォルプスヴェーデに移住し、この芸術家コミュニティを通じて、詩人リルケや画家ハインリヒ・フォーゲラーやフリッツ・マッケンゼン、後にパウラの夫となるオットー・モーダーゾーンと交友を結ぶ。1900年以降、彼女はパリにもたびたび滞在し、セザンヌやゴーギャン、マティスらの芸術に触れ、大胆さと素朴さが合わさった独自のスタイルによる作品を発展させ、精力的に作品を制作した。 出産後に塞栓症を発症し31歳で亡くなるという短い生涯ながらも、先駆的な画家と呼ぶにふさわしい充実した作品群を遺した。 本書は、社会的および芸術的慣習を拒んだ、このアヴァンギャルド初期を象徴するパウラの進歩性に特別の注意を向け、その作品を包括的に紹介する作品集。 彼女はなぜ、今日もなお観る者を動かし、魅了し続ける絵画を生み出すことに成功したのでしょうか。絵画的主題は、彼女独自の色彩、形態の扱い方、彼女のスタイルを示し、彼女の考えと作品からは、驚くべき急進主義、スタイルの現代性と写真のようなディテールを見ることができます。本書では、自画像、初期のヌード、肖像画、子供たち、母と子や農民の表現から、時代を超えた直接性により強い印象を与える静物や風景まで、10年も経たない間に制作された幅広い豪華な作品の数々を豊富な図版でご覧いただけます。 出版社: Hirmer タイプ: ハードカバー 言語: 英語 ページ数: 220ページ 図版: 180点 サイズ: 29 x 24 cm 状態: 新刊 刊行年: 2022年 ISBN: 9783777437231
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