ミリアム・カーン(Miriam Cahn 1949年 - )スイス・バーゼル出身の芸術家。油画、水彩画、木炭画、写真、インスタレーション作品を手がける。人物、建物、動物、植物をモチーフに、色彩豊かな明るい色調の絵画とそれとは反対の黒や灰色の暗い色調の絵画を制作する。保守的なモチーフにもかかわらず、カーンは”戦い”が好きなフェミニストとしても知られており、しばしばバーバラ・クルーガーの「Untitled (Your Body is a Battleground)(1989)」を引用することがある。フェミニズムや女性の儀式をテーマにし、政治的挑発と挑発的な自己露出の接続方法が絶妙であり、明示的な見解と美学を同一視していない方法をとる。1968年から1975年にスイス・バーゼルのSchule fur Gesraltung Baselにて学ぶ。
本書は、2022年3月18日から5月28日にイタリア・ミラノのICA Milanoにて開催された展覧会を機に刊行されました。
過去20年、カーンは、独自の図像学を発展させてきました。この図像は、人類の対立や、戦争、現実のシナリオ、内なる世界などを伝えるために、色彩の可能性も活用しています。キャンバスやドローイングから浮かび上がる人物は、身体の脆弱性を通して物語を語ります。歴史的時事の暴力、突然の情熱、社会的なつながりの喪失、予測不可能な誕生と死まで、カーンは、脆弱性の露出を人間の基礎的な存在の一つの条件であると考えます。この英語で編集された書籍では、作品とキュレーターAlberto SalvadoriとLuigi Fassiniよるエッセイなどを掲載しています。
出版社: Serralves / Mousse Publishing
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
サイズ: 24 x 17 cm
状態: 新品
ページ数: 144ページ
刊行年: 2022年
ISBN: 9788867495238