ジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet 1901年 - 1985年)フランスのル・アーヴル出身の芸術家。20世紀のフランスを代表する画家・彫刻家でもある。アンフォルメルの先駆者であり、アール・ブリュットを提唱した。1918年に、パリへと移りAcademie Julianにて絵画を学ぶが、6ヶ月の後に退学。イタリアやブラジルを旅した後に、故郷ル・アーヴルに戻る。その後、パリにて小さなワインビジネスを始め生計を立て、1934年に再び制作を再開した。1940年代は、勢力的にアートに取り組み、1947年にはパリのルネ・ドゥルーアン画廊にて新しい表現を用いた個展を開催。ここでも展示された厚塗りのこどもの落書きのような激しい抽象絵画は、「アンフォルメル」と呼ばれ、現在は、先駆者の一人と見なさレている。1945年に「アール・ブリュット」を”生の芸術”を提唱し、それらの作品を収集。1976年にスイス・ローザンヌにアール・ブリュット・コレクションが開館された。


1940年ドイツ・ナチスの占領下におかれたフランス・パリで、ジャン・デュビュッフェは、芸術に対する新たな進歩的なビジョンを見出しました。より内的な美学を支持し、古典的な概念ではなく、物質性と技術の先駆的なアプローチを試みました。同時にアカデミックな芸術作品とは別の作品、のちのアール・ブリュット作品の取集を始めました。
本書では、主要な学者による陳述書と、当時の芸術的期待を越えようとするデュビュッフェの試みを明らかにする図版が掲載されています。作品は、グラフィティにインスパイアされた「Walls」や肖像画のシリーズ「People are Much More Beautiful Than They Think」から「Crops de dames」、物議を醸した一連の「female」の風景、擬人化された彫刻「Little Statues of Precarious Life」など、特定のシリーズに焦点を当て、６つのテーマ別に選ばれたグループごとに紹介しています。

出版社：　　Prestel
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　28.7 x 24.6 cm
状態：　　　新品
ページ数：　240ページ
その他：　　図版300点
刊行年：　　2021年
ISBN：　　 9783791359793