ジェニー・ホルツァー(Jenny Holzer 1950年 - )アメリカ合衆国オハイオ州ガリポリス出身の芸術家。公共メディアを表現手段として積極的に活用し、ポスター、広告看板、建築、建築物へのプロジェクション、電光掲示板などを使用した大規模なインスタレーションのほか、インターネット、レースカーなどの媒体を使用したプロジェクトを手がける。バーバラ・クルーガー、シンディ・シャーマン、サラ・チャールズワース、ルイーズ・ローラーらと共に1980年代に登場したフェミニズムのアーティストの一人に属し、ワード・アートと呼ばれる言葉を使用した作品で知られる。オハイオ大学で版画・絵画を学んだのち、ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで学んぶ。近年は絵画に回帰した作品を制作。現在は、ニューヨークを拠点に活動を行う。
本書は、2024年5月17日から9月29日まで、アメリカ・ニューヨークのGuggenheim Museumにて開催された展覧会を機に刊行されました。
1989年に同館で展示された画期的なインスタレーション作品「Light Line - Jenny Holzer」を再考し、刊行されたアーティストブックです。石のベンチのレイアウト図として提示され、私たちの複雑な世界を描き、そして照らします。
各ページには、ホルツァーが3つのテキストシリーズ(Truisms、Living、Survival)から選んだフレーズが、象徴的な石のベンチを制作するために長年使用してきたままの形式で掲載されています。
ページは全てベラム紙が使用され、物理的かつ概念的なレイヤー化によって、ホルツァー作品な斬新な解釈を促しています。
ホルツァーは、言葉の力を用いて、喜び、悲しみ、熟考、怒り、そしてその間のあらゆるものを伝えます。彼女の作品は、電光掲示板、銘板、絵画、石細工などざまざまなメディアで、自身の文章や他の人々の文章の両方を使用して制作されます。1970年代のニューヨークの街頭ポスターから始まり、近年では、光の投影、移動式LED看板、人工知能の実験など、さらにユーモア、優しさ、勇気を持って、無知と暴力にも対抗しています。
公共的な側面も不可欠であり、作品は、街路やスタジアムのスコアボード、記念碑、Tシャツ、コンドームの包装紙まで意外なところも含め多岐に渡ります。彼女の選ぶ、考えさせられる忘れられない言葉は、現代の差し迫った問題を浮き彫りにします。
出版社: Guggenheim Museum Publications
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
サイズ: 11.4 x 22.9 cm
ページ数: 240ページ
状態: 新品
その他: 白黒図版56点
刊行年: 2024年
ISBN: 9781597112895