エミール・ノルデ【Cousin of the Depth - with the correspondence Nolde - Klee】

エミール・ノルデ (Emil Nolde 1867 - 1956年)デンマーク・ノルデ出身の芸術家(本名は、エミール・ハンセンですが、1904年より出身地であるノルデをラストネームに使用している)。
同時代のドイツ表現主義に共通する作風ではあるが、自身は特定の運動に参加することを好まず、独自の表現を追求した。作品は、原色を多様した強烈な色彩と単純化されたモチーフを特徴とし、ファン・ゴッホやオセアニア美術の影響であると言われることもる。木版画や水彩画も制作、特に水彩画は北ドイツの風景や草花などの題材としたものが知られている。モダニズムの先駆者の一人ともみなされている。
初期は木彫や工芸を学び、後に画家へと転向する。エルンスト・ルートヴィッヒ・キルスナー率いる「ブリュッケ」のグループに誘われるが、1年後には脱退。第一次世界大戦中はナチ党員となるが、「退廃美術」などの批判を浴び、1937年にはドイツ中の美術館から作品が押収された。戦時下は、極小サイズの水彩画を秘密裏に制作、戦後に再度大きく描き直す作業を行なった。

本書は、2018年11月17日から2019年3月3日まで、スイス・ベルンのZentrum Paul Klee Bernにて開催の展覧会を機に刊行されました。
この展覧会の表題は、友人でもあるパウル・クレーがノルデの性格を描写したことに由来しています。そして、この書籍にはこれまで刊行されたことのなかった、ノルデとクレー夫妻の書簡も掲載されています。
同時代のヨーロッパの美術史に影響を与えた二人の芸術家。彼らは、交友関係にあり、それぞれの思いを作品に反映させてきました。ノルデの作品を中心に、クレー夫妻との書簡を掲載し解説しています。

出版社:  Snoeck
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語、ドイツ語
ページ数: 232ページ
サイズ:  28 x 22 cm
状態:   新品
その他:  図版100点
刊行年: 2024年
ISBN:   9783864422508

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