モナ・ハトゥム(Mona Hatoum, 1952 - )レバノン・ベイルート出身の芸術家。現在は、イギリス・ロンドンを拠点に活動を行う。1980年より暴力や弾圧をテーマとするパフォーマンスやビデオによる作品制作を始め、1990年以降は、牢獄を思わせる金属のグリッドとライトを使用した作品など、繊細で美しいながらも時に残酷さ覗かせる様々なインスタレーションを制作。1970年から1972年にかけてベイルート大学にてグラフィックデザイン学んだ後、広告代理店に勤務する。1975年から1981年までイギリス・ロンドンに滞在し、The Byam Shaw School of ArtとThe Slade School of Fine Art(University Collage, London)にて学ぶ。
本書は、2017年10月13日から2018年2月25日にアメリカ・ヒューストンのThe Menil Collection, Huston、2018年4月6日から8月11日にセントルイスのPulitzer Arts Foundation, St.Louisにて開催された展覧会を機に刊行されました。
ロンドンを拠点に活動を行う芸術家モナ・ハトゥム。戦争と亡命によって分断されるかのように技術的にネットワーク化され、拡大し続ける世界への不安に対する作品を制作しています。キッチン用品やベビーベッドなどの家庭用品を奇妙で脅威的なインスタレーションや彫刻作品が知られ、身体、政治、ジェンダーなどの多層的な調査も行っています。彼女の作品は、決して単純なものではなく、魅力と恐怖そして欲望と嫌悪など相反する感情を引き出します。
本書では、豊富な図版で彼女の作品を紹介し、いくつかの専門家によるエッセイを収録しています。また、未発表の作品も一部含まれています。今日も精力的に活動する一人のアーティストへの洞察に満ちた一冊。
出版社: Yale University Press
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
サイズ: 30.5 x 24 cm
状態: 新品
ページ数: 192ページ
その他: 図版289点
刊行年: 2018年
ISBN: 9780300233148