キキ・スミス(Kiki Smith 1954年 - )西ドイツ・ニュルンベルグ出身の芸術家。1955年に、アメリカ合衆国・ニュージャージーに移住し同国で育つ。性、誕生、再生をテーマとした作品を制作。1980年代後半から1990年代前半のフィギュラティヴな作品では、エイズやジェンダーなどの主題として展開していたが、近年は、自然との関係における人間の様態を描写している。
1974年から1975年まで、コネチカット州のHartford Art Schoolに在籍、1976年にニューヨークへ移住し、アーティスト集団”Collaborative Project( Colab)”に参加。1984年には、救急医療技術者になるために学び、同時に身体の彫刻を制作。ホイットニー・ビエンナーレ、ヴェネチア・ビネンナーレなど国際的な展覧会にも多数参加し、世界の主要な美術館でも多数展示を行っている。父トニー・スミスは、幾何学的な彫刻作品を制作する芸術家。現在は、ニューヨークを拠点に活動を行う。
本書は、2019年10月18日から2020年2月9日まで、フランス・パリのMonnaie de Parisにて開催された展覧会を機に刊行されました。
影響力のあるアメリカの芸術家の一人、キキ・スミスは、約40年にわたり身体の経験と重要性、そしてその知識と限界を探求してきました。「私はいつも、世界の歴史はあなたの身体にあると思っています」とスミスは語ります。ブロンズ、石膏、ガラス、磁器、タペストリー、紙、ワックスなど美術と装飾芸術の両方に跨る様々なメディアを使用し、非常に小さな作品から記念碑的な作品に取り組み、人間の状態と自然界について、自身の中核的な探求にしっかり留まり制作を続けています。
パリでの展覧会に合わせて刊行された本書は、1980年代から2019年までの制作を幅広く調査したモノグラフであり、またスミスの個人的なフェミニストのパンテオンの中で扱われる、パリの守護聖人である聖ジュヌヴィエーブの位置にも特別な注意が向けられています。
出版社: Silvana Editoriale
タイプ: ハードカバー
言語: 英語、フランス語
サイズ: 22 x 16 cm
状態: 新品
ページ数: 240ページ
その他: 図版120点
刊行年: 2019年
ISBN: 9788836643851