ジェフ・クーンズ(Jeff Lynn Koons 1955年 - )アメリカ合衆国・ペンシルベニア州出身の芸術家。
「King of Kitsch」と呼ばれ、世界で最も有名な芸術家の一人でもある。
美術学校/大学を卒業後、1970年後半には、ウォール街で仲介人の職につきながら作家活動を行なう。1985年「平衡」シリーズを発表。同年ネオ・ジオメトリック・コンセプチュアル・アート展が開催され、その中心的存在として脚光を浴びる。「キッチュ」という一つのアイコニックな消費社会の産物を、広告や彫刻作品で表現。洗練やシンプルという言葉では表せないクーンズの作品は、美=「美しい」のみが芸術ではないことも示している。大衆やメディアを意識した彼の制作は、常に一貫したテーマの元に成り立っている。
本書は、2021年10月2日から2022年1月30日まで、イタリア・フィレンツェのPalazzo Sreozziにて開催された、イタリアでの過去最大規模の展覧会を機に刊行された書籍です。
書籍はアーティストとの緊密なダイアローグにより制作され、1970年代半ばから現在に至るまで、世界の現代美術において最も重要な人物の一人としてキャリアを築いてきたクーンズの、最も代表的な作品を紹介しています。集産主義社会の想像力を刺激する数えきれないほどの作品を手がけ、ポストモダンなレディメイドを再考案し、バルーンの玩具に似た完璧に磨かれた金属彫刻など、「輝き」を自身のアートワークの重要な特徴とみなしています。
実際、この「輝き」は単なる飾りではありません。なぜなら、この反射という特性が外観と本質を結びつけるものとして、作品の本質となっているからです。本展覧会及び本書は、「輝き」の概念を探求するために、国際的なコレクションや美術館から絵画と彫刻を集め、日常の現実と芸術作品の概念、そのものとの関係に疑問を投げかけます。
出版社: MARSILIO
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 176ページ
サイズ: 29.7 x 24.6 cm
状態: 新品
その他: カラー図版150点
刊行年: 2022年
ISBN: 9788829706686