デボラ・ターバヴィル(Deborah Turbeville 1932年 - 2013年)アメリカ合衆国・マサチューセッツ州出身の写真家。ブルーミングデールズ、ブルーノ・マリ、ナイキ、ラルフ・ローレン、メイシーズの広告など、様々な出版物やファッション広告を手がけたアメリカのファッション写真家。
ハーパーズ バザーで編集者として仕事を始め、1970年代に写真家に転向します。当初より、ファッション写真に傷などを加え、絵画的で重厚な闇の要素を持ち込むことで注目を集め、ギー・ブルダンやヘルムート・ニュートンに影響を与えたと言われている。繊細な女性の視線によって、夢想的で神秘的なものへ向かうターバヴィルの写真は、ファッション写真をアヴァンギャルド・アートに変えたと評され、ファッションとアート写真との境界を突き崩す、独自の世界観を表現し続けた写真家。

本書は、2023年11月3日から2024年2月25日にスイス・ローザンヌのPhoto Elyseeにて開催の展覧会を機に刊行されました。
ターバヴィルは、同時代の写真家たちとは対照的に、自分のイメージに意図的に遊び心を加えています。ゼロックスプリントしたり、切ったり、擦ったり、ピンで留めたり、余白に言葉を書き込んだり、一連の物語を作り出したり、天才的なフォトコラージュ作品を制作しました。彼女の写真作品は、単一の光沢ある写真とは、異なるものでした。また、それらの作品は、芸術写真と商業写真の両方に跨るものでした。
ナタリー・ハーシュドルファーによるデボラ・ターバヴィルのアーカイブの広範な研究に基づき、MUUS Collectionと協力して、まとめられた展覧会及び本書では、商業写真と個人活動の両方から、多くの作品が初めて公開されています。書籍には、Vince Aletti、Felix Hoffmann、Anna TellgrenによるテキストとCarla Sozzaniのインタビューも収録。


出版社：　　Thames and Huson
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　30 x 25.5 cm
状態：　　　新品
ページ数：　240ページ
その他：　　図版188点
刊行年：　　2023年
ISBN：　　 9780500026212