フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の中央で煌めく群青色が、アフガニスタンのバーミヤンの6世紀ごろの石窟寺院のゾロアスター教の壁画と結びついているのをご存知ですか?
1673年にフランケンシュタイン城で生まれた錬金術師のおかげで、北斎の神奈川沖裏のあの煌めく青い波は出来上がったのでしょうか?
そして、ラファエル前派は、本当に古代ミイラの粉砕した遺骨で作られた濁った茶色の色彩に執着していたのでしょうか?(事実、そうでした!)
先史時代の洞窟の住人や中世の手品師、狡猾な詐欺師や知識豊富な科学者によって発見されてきた芸術の色彩は、それぞれが魅力的な物語を持っています。
本書では「10」を超える章で、ケリー・グロヴィエが、美術史の偉大な作品と特徴的な顔料の裏話を生き生きと記述しています。章の間には、啓蒙主義の啓示からバウハウスの急進主義に至るまで、色彩論の進化における重要な瞬間に焦点を当てた特集も織り込まれています。掲載された芸術作品は、慎重に選ばれ、物語の紆余曲折を明解にしています。
色の歴史は、人類の創意工夫と飽くなき欲望の壮大な物語です。この書籍を読んだ後、以前と同じように芸術作品を見ることはなくなるでしょう。
出版社: Thames and Hudson
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ: 256ページ
サイズ: 24.6 x 17 cm
状態: 新品
その他: 図版150点
刊行年: 2023年
ISBN: 9780500024812