グンタ・シュテルツェル&ヨハネス・イッテン【Textile Univers】
グンタ・シュテルツェル(Gunta Stolzl 1897年 - 1983年)ドイツ・ミュンヘン出身の芸術家。バウハウスの織物工房の発展において重要な役割を果たし、絵画から現代の工業デザインへの移行においても大きな変化をもたらしたテキスタイルの重要な人物の一人でもある。バウハウスの中でも、数少ない女性教師の一人であり、初の「Master」の称号を取得した。作品は、バウハウスのテキスタイルのスタイルを象徴していると考えられている。 1919年にバウハウスに入学、1927年にジュニアマスターに昇格。バウハウスの中でテキスタイル部門は軽視されており、マスターらが、テキスタイル制作の技術的側面が弱かったためと言われている。1921年に染色スタジオを再開し、学校移転の際に、拡張を行い設備を強化し、織物部門の責任者に任命された。1931年に政治的な理由にて解雇。 ヨハネス・イッテン(Johannes Itten 1888年 - 1967年)スイス・ベルン出身。バウハウスでの独創的な活動で知られる、スイスの画家、デザイナー、教育者、理論家、作家。1904年から1908年まで小学校の教師としての訓練を受け、ジュネーブとベルンで芸術を学ぶ。その後ウィーンで美術学校を開設し、創造性を重視した造形教育をスタートさせる。1919年、ヴァルター・グロピウスの招聘を受け、バウハウスのマイスターとなり予備課程を担当。また、7種類のコントラストから色彩を理論化し、独自の色彩論を記した『The Art of Color』を出版。ワイマール・バウハウスの中核として革新的な教育の基礎を築きながらも、グロピウスとの意見の対立から1923年に辞任。その後、ベルリンで小さな芸術と建築の学校を設立し、閉鎖される1934年まで教育に携わりながら、作品制作を行行った。 グンタ・シュテルツェルとヨハネス・イッテンは、ワイマールのバウハウスから1960年代まで、彼らにとっても重要な時期に実験的な場所で出会った教師らでした。 この書籍では、彼らのテキスタイルデザインへの印象的な貢献を、多くの図版と共に詳細にまとめています。ヨハネス・イッテンが、テキスタイルデザインを徹底的に研究していたことを知る人はほとんどいません。ですので、この書籍は、バウハウスの教師であるグンタ・シュテルツェルの功績とともに、テキスタイルデザイナー、イッテンを発見していただくような一冊です。 彼らは、1930年代にナチスの支配下にあったドイツを去ります。その後は、形や装飾を発明することだけでなく、スイスのテキスタイルアートを復活させ、現代のスイスのテキスタイルアートのネットワークも確率しました。 出版社: Hirmer タイプ: ハードカバー 言語: 英語、ドイツ語 サイズ: 28 x 21 cm ページ数: 256ページ その他: 図版270点 状態: 新品 刊行年: 2024年 ISBN: 9783777442983
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