アンディ・ウォーホル【Vanitas】

アンディ・ウォーホル (Andy Warhol 1928年 - 1987年)アメリカ合衆国・ペンシルベニア州出身。同国を代表する現代芸術家、映画監督、プロデューサーであり、1960年代初頭に芸術運動ポップアートの第一人者であり世界で最も知られるアーティストの一人。
ピッツバーグで生まれ育ち、商業イラストレーターとして成功を収める。1950年代後半に行くつかのギャラリーで展覧会に参加したのち、影響力ある芸術家として認めらるようになる。1960年には、有名な『ドル札』『マリリン』『キャンベルスープ』を制作。「記号」が与える表層的なアメリカ社会を表現する。デザイン的な表現は、大衆へのアプローチ方法として、そしてイメージの記号化として有効な手段の一つであった。絵画や版画のみならず、映画や音楽の分野での活動も活発に行なった。ニューヨークのスタジオ、ザ・ファクトリーには、著名な知識人、ドラッグクイーン、劇作家、ボヘミアンストリートの人々、ハリウッドスター、裕福な常連客が集まる有名な集いの場として機能した。また、実験的なロックバンドThe Velvet Undergroundをプロデュースし、Interview Magazineを設立。故郷ピッツバーグには、アンディ・ウォーホル美術館があり、膨大なコレクションを所蔵している。

本書は、2024年9月15日から2025年3月16日まで、オランダのSCHUNCKにて開催の展覧会を機に刊行されました。16年振りとなるオランダでのウォーホルの個展となる本展では、The Andy Warhol Museumのコレクションから、100点以上の作品が展示されました。そして、あまり知られていないウォーホルの時間性、精神性、占星術などへのこだわりを探求しています。熱心なビザンチン=カトリック教徒出会ったウォーホルは、1972年に母親が他界し、致命的な暗殺未遂事件に遭遇した後から、特に定期的に教会に通うようになりました。
書籍では、17世紀のヴァニタスのジャンルを彷彿とさせる、頭蓋骨や肖像画、デッサンを取り上げています。無常や時間ようなスピリチュアルな主題は、マルチメディアアートやウォーホルのTime Capsulesのアーカイブ資料を通じて探求されました。ヴァニタスのジャンルを詳しく説明するために、本書には、Rijksmuseum in Amsterdamのコレクションから、17世紀オランダの彫刻家や画家によるオリジナル彫刻やメゾチントも掲載されています。
また、The Andy Warhol Museumのパトリック・ムーア、アンバー・モーガン、マット・グレイ、 SCHUNCKのシンシア・ヨーデンス、ファビアン・デ・クローの寄稿も収録されています。

出版社:  Nai010 Publishers
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 158ページ
サイズ:  23 x 16 cm
状態:   新刊
刊行年:  2024年
ISBN:   9789462088771

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