アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer 1945年 - )ドイツ・ドナウエッシンゲン出身の芸術家。同国の新表現主義を代表する現代アーティストの一人でもある。歴史的な主題と厚く盛り上げひび割れた絵具、乾燥した植物や鉛・針金などの作品で知られ、また絵画、彫刻、インスタレーションなど多様な形態を取る壮大なスケールである。歴史的主題には、古代ギリシア・ローマの歴史からインゲボルグ・バッハマンやパウル・ツェランの詩、新約聖書から神話までを隠喩が挙げられ、それらが再構築されていく。デュッセルドルフ芸術アカデミーにて、ボイスに師事し、日用品を用いた手法に影響を受ける。その後、1970年中頃から1980年に起こった現代絵画の動向であるニュー・ペインティングの画家として脚光を浴びる。作品は、世界の主要な美術館に収蔵されている。

本書は、2024年3月22日から7月28日まで、イタリア・フィレンツェのPalazzo Strozziにて開催の展覧会を機に刊行されました。
フィレンツェの歴史あるストロッツィ宮殿は、20世紀後半から21世紀初頭の最も偉大な芸術家の一人、アンゼルム・キーファーを迎え入れました。記憶、神話、戦争、存在というテーマを探求し、印象的な作品で知られる彼は、宮殿の建築とイタリアの歴史と独自の対話し、彼の歴史的な作品と新作を通して旅程を提案しています。
キーファーの絵画そして彫刻は、記念碑的な性質と強力な物質性を持っています。記憶と過去の深淵を探る彼の無限の資源の一部です。キャリアの初期から、歴史、宗教、神秘主義、詩、哲学が融合し混ざり合う芸術の旅に出かけていました。1960年代後半の作品は、第二次世界大戦の歴史とドイツの感情的そして文化的遺産を反映した最初のものでした。しかし、この重要な空間では、金と銀で覆われた大胆な構成を見ることができます。それは、イタリアのルネッサンスの演劇的で深い宗教画の文脈の中で、新たな意味を帯びました。この書籍は、キーファーの芸術の重要な複雑さを復元し、具象芸術と抽象、自然と人口、創造と破壊の称賛し、キーファーの魅力あふれる作品をまとめています。

出版社：　　Marsilio Arte
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　29.6 x 21.6 cm
状態：　　　新品
ページ数：　192ページ
その他：　　図版127点
刊行年：　　2024年
ISBN：　　 9791254631812