アモアコ・ボアフォ(Amoako Boafo 1984年 - )ガーナ・アクラ出身の芸術家。フィンガーペインティングで描かれる魅力的な肖像画で高く評価される。その身体表現の革新的な手法で、美術史における絵画的サブセットにおいて画期的とされている。2013年よりオーストリア・ウィーンのthe Academy of Fine Arts, Viennaにて学び、2017年にWalter Koschatzky Art Prizeを受賞。ウィーン分離派の芸術家、グスタフ・クリムトやエゴン・シーレの表現主義的な肖像画に触発され、ケリー・ジェームズ・マーシャルやマリア・ラスニック、ジョーダン・キャスティールなどに影響を受けたと言われている。描かれた人物は鑑賞者と目を合わせ、強いアイデンティティを主張する。近年は、服飾業界とのコラボーレーションも行っている。作品は、世界の主要な美術館に収蔵されている。
本書は、2024年10月25日から2025年1月12日まで、オーストリア・ウィーンのBelvedereにて開催された展覧会を機に刊行されました。
独特なフィンガーペインティングを特徴とし独自のスタイルを確立したボアフォの絵画は、フィンガーペインティングの部分と残りの平面的な分とは対照性を持ち、彫刻的な効果を生み出します。描かれた人々は、主に白人社会の人種差別的な抵抗行為として理解されるべき、独自の文化に基づく黒人のアイデンティティの概念を体現しています。
この形式の黒人の主観性は、自信に満ちた個人として鑑賞者に対峙し、アイコンタクトをしているように表現されています。黒人の歴史に対する芸術家の深い関心は、Black Freedom Movementの重要な先駆者たちの文学作品にインスピレーションを得たモチーフなども含み、絵画にかすかに反映されています。
出版社: Walther Konig
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
サイズ: 30.7 x 24.7 cm
状態: 新品
ページ数: 160ページ
その他: カラー図版130点
刊行年: 2025年
ISBN: 9783753307220