ビル・ジャックリン(Bill Jacklin 1943年 - )イギリス・ロンドン出身の芸術家。エッチングやモノタイプ作品で知られている。1960年から1961年にロンドンのWalthamstow School of Artにてグラフィックを学び、1962年までStudio Sevenにてデザイナーとして勤務。同年、母校に戻り絵画を学ぶ。その後、1964年から1967年まで、 Royal College of Artにて学ぶ。1975年には、Upper GalleryとNigel Greenwood Incにて個展を開催。1970年代に初頭より、国内外のグループ展に参加。Bank of Englandやthe Ivy Restaurant、De Beersやthe Metropolitan Washington Airports AuthorityのNorth Terminal of Washington National Airportなど数多くの制作を受けている。1985年にニューヨークへ移住し、現在も同市を拠点に活動を行う。
本書は、2024年6月18日から8月2日まで、イギリス・ロンドンのPortland Galleryにて開催の展覧会を機に刊行されました。
初期は抽象画を手がけていましたが、1970年代半ばより具象表現へと移行し、同時に光と動きの効果にも傾倒するようになります。この二つの要素は、依頼、ジャックリンの作品の特徴にもなっています。1985年にニューヨークへ移住し、都市のあらゆる様相を捉えた肖像画を描くことに専念してきました。流動的な群衆を描いた大規模な構成や、スーラ風のエッチングによる、より親密な瞬間を描いたものなど多岐にわたります。
また、ジャックリンはモノタイプ制作を好んでおり、版画と絵画を融合させたその技法は、作品の主題に非常によく合っています。磨かれた非吸水性の表面に描かれたイメージは、唯一無二のものであり、エッチング版、木版、ステンシルといった再制作できる要素は一切使用されていません。
この書籍は、彼の活気に満ちたモノタイプ作品を幅広く掲載し、詩人ナンシー・キャンベルによる解説も収録しています。
出版社: Abbeville Press
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
サイズ: 34.8 x 24.5cm
ページ数: 580ページ
状態: 新品
刊行年: 2024年
ISBN: 9780789215024