マックス・エルンスト【Surrealism, Art and Cinema】
マックス・エルンスト(Max Ernst 1891 - 1976年)ドイツ・ブリュール出身の芸術家。画家、彫刻家、版画家、グラフィックアーティスト、詩人として活動し、ダダイズムやシュルレアリズムにおいて最も重要な画家の一人。正式な芸術教育を受けていないが、実験を繰り返しフロッタージュやグラッタージュなどの技法を生み出した。型破りな描画法とコラージュを用いた小説やパンフレットの制作も知られている。1909年から1912年の大学在学中に画家を志し、ライン地方表現主義者グループに参加、後に「青騎士」にてギヨーム・アポリネールやロベール・ドローネーらと交流。ドイツ、フランス(パリ)、アメリカを横断、様々な技法を駆使ながら絵画・彫刻の制作を続けた。最期は、パリに戻り、1954年にはヴェネチア・ビエンナーレにて大賞を受賞。1975年にはアメリカ・ニューヨークのグッゲンハイム美術館にて大回顧展が開催された。 本書は、マックス・エルンストとその生涯を、セブン・アーツというレンズを通して初めて批評的に考察する。映画というメディアは、エルンストの多岐にわたる活動において、常に並行して存在し、多くの個人や芸術団体を結びつけ、20世紀の70年間に独自の視点を提示してきた。彼の作品は、シュルレアリスム映画でだけでなく、後世の映画監督そして現代に至るまで、多大な影響を与えている。彼の芸術活動は、静止したまま凍りついた伝統的な二次元のメディア、すなわち絵画とデッサンを克服することに貢献し、1936年に発表された彼の理論的な著作のタイトルが物語るように、絵画を超える新しい技法を試みることとなった。そして、ルネサンスに深く影響を受けたダダイスト、シュルレアリスト、ロマン主義者、超自然主義者、ヒューマニストなど紛れもない万華鏡のような人生は、多くの映画やドキュメンタリーの題材にもなった。ハンサムで印象的なオーラを放つ彼は、著名な映画やドキュメンタリーで俳優として活躍し、審査員としても高く評価され、映画賞のトロフィーデザインも手がけた。この書籍は、さまざまなメディアと未発表の資料を用いて、エルンストの芸術と映画の旅を辿る。 出版社: Skira Editore タイプ: ハードカバー 言語: 英語、スペイン語 サイズ: 28 x 21 cm 状態: 新品 ページ数: 96ページ その他: カラー図版110点 刊行年: 2024年 ISBN: 9788857253626
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