【Surrealism through its journals|Les Portes Du Reve 1924-2024】

シュルレアリスムの実験室としての雑誌・刊行物の役割を分析する - 「Litterature」から「La Revolution Surrealism」まで、そしてそれ以降 -

かつて、美術史家Rosalind Kraussは、シュルレアリスムの刊行物を”The true Surrealist object”と定義した。これらの刊行物はそれ自体が芸術作品であり、言語と表現形式を融合させることで、慣習や学問分野の境界に挑戦したと。しかしながら、メレット・オッペンハイムの奇抜な作品やジョセフ・コーネルのアッサンブラージュとは異なり、これらの総合的な刊行物は、シュルレアリスム運動の学際的な複雑さと理論的な力強さを明らかにし、同時に実践者の内部対立をも露呈することとなった。

1924年10月に最初の「Manifeste du Surrealisme」が刊行され100周年を記念して刊行されることとなった本書は、この運動の形成期の刊行物を通して、その興隆と衰退の再構成しています。各章では、異なる刊行物を取り上げています。ダダイストの「Proverbe」や「Litterature」から始まり、画期的な「La Revolution Surrealism」や「Minotaure」、雑誌「View」とそれが米国に与えた影響、そしてそれ以降の刊行物へと続きます。マックス・エルンストやパブロ・ピカソなど、シュルレアリスムの輪に加わることとなる芸術家たちに、これらの刊行物の制作と発行がどのように影響を与えたかを解説します。
また、第二次世界大戦前のイタリアのユーモなな新聞など、シュルレアリスム運動と関係ないもの、シュルレアリスムの要素を示す定期刊行物についても考察しています。
目を留めてしまうきじやアートワークをふんだんに収録したこの書籍は、この運動の決定的な刊行物を網羅し、そして読みやすい概説書です。

出版社:  Skira Editore
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
サイズ:  21 x 15 cm
状態:   新品
ページ数: 224ページ
その他:  カラー図版35点
刊行年:  2025年
ISBN:   9788857252940

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