【Nordic noir: Works on Paper from Edvard Munch to Mamma Anders】

本書は、2025年10月9日から2026年3月22日まで、イギリス・ロンドンの大英博物館にて開催された展覧会を機に刊行されました。100名の芸術家による150点の大英博物館所蔵の戦後から現代に至るまでのデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドのアートコレクションが展示されました。
多くの作品が初公開となるこの書籍は、北欧諸国の現代版画とドローイングの所蔵品拡大を目的とした、近年の収蔵プロジェクトを記念するものです。
北欧の芸術家らは、北欧以外で知られていないことも多いですが、この書籍では、彼らを世界的な重要性を確固たるものにしています。北欧の芸術家は、視覚的そして印象的に美しい版画とドローイングを通して、自然、環境、アイデンティティ、遺産といった根源的なテーマを探求しています。多くの作品には、この地域の圧倒的で壮大な風景が際立っています。暗いフィヨルド、広大な無人の山脈、深い森林地帯、北欧のレンズを通して見ており、人口密度が高く高度に発展した都市空間の描写とは、対照的な様相を呈しています。
第二次世界大戦のトラウマ、冷戦の不確かな脅威から生じる高まっていく憂鬱と実存的な不安は、孤独で物思いに耽った人物によってしばしば表現されます。1970年代の版画は、アメリカの外交政策やベトナム戦争への批判を伝えていますが、印象的で現代的なイメージと大胆な色彩を用いることで、皮肉にもアメリカのポップアートの手法を取り入れています。スカンジナビア半島北部とロシアに居住する先住民族サーミ人は、北欧世界における自らの遺産やアイデンティティといった問題や、芸術家らの故郷への誇りから、「バイキング」の過去への暗黙の言及など、地域のアイデンティティも探求されています。また、北欧の現代芸術家の作品も掲載されています。

出版社:  British Museum Press
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
ページ数: 256ページ
サイズ:  26.9 x 24 cm
状態:   新刊
その他:  図版200点
刊行年:  2025年
ISBN:   9780714136509

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