サイモン・スターリング(1967年-)はイギリス出身、現在デンマーク在住の現代アーティスト。90年代半ばより写真やインスタレーション作品の制作を開始します。2005年にはターナー賞を受賞。2011年広島市現代美術館にてスターリングの作品を本格的に紹介する個展が開催されました。
入念なリサーチにより問題点を洗い出し、アートを通して表現するスターリングの作品は、プロジェクトごとに作品形態が全く異なります。
本書は、イギリスで在来種の生態系を脅かすことから排除されているシャクナゲのために、専用の浮島を作る『Island for Weeds』、再鋳造したヘンリー・ムーアの彫刻を、オンタリオ湖に1年半の間沈め、近代化によって湖で異常発生した貝を付着させた『Infestation Piece (Musselled Moore)』、自らの尾を食べる想像上の大蛇ウロボロスに想を得て、蒸気船の船体を切り崩して燃やし、動力にするという『Autoxylopyrocycloboros』など、2002年から2007年までに制作された9点の主要作品を紹介しています。
サイズ、質の異なる紙をファイリングしたデザイン的にも面白い一冊です。
出版社: Power Plant
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
ページ数: 72ページ
サイズ: 24 x 16cm
状態: 新刊