ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter 1932年 - )ドイツ・ドレスデン出身の画家。現代美術・現代絵画において世界で最も重要な一人であり、ドイツ最高峰の画家として知られる。写実的、抽象的な絵画、写真、ガラスの作品を制作。広告、舞台装置の画家見習いとして働き、のちにDresden Academy of Fine Artsにて学ぶ。1948年、ツィッタウの職業高を卒業、1949年から1951年まで、標識画家の見習いとして働きながら、画家を、目指す。1950年に、Dresden Academy of Fine Artsでの研究申請を行うが、あまりにもブルジョア的であるとして却下される。1951年より勉強を再開する。1961年、ベルリンの壁によりドイツが東西に分断される直前に、妻とともに西ドイツに回り、デュッセルドルフ美術アカデミーに入学する。後には、同校で教鞭を執る。今日も、表現方法が多様化する現代美術の中で、絵画の可能性を追求し勢力的に活動を続けているアーティストです。
本書は、『War Cut』という題名のプロジェクトをリヒター自身によるコンセプトとレイアウトで作成した書籍になります。1988年にリヒターは、”Baader - Meinhof”シリーズで物議を醸すような政治的な作品を制作しています。2002年から再び政治的な作品を制作します。それがこの『War Cut』です。このプロジェクトは、1987年"Abstract Painting"(No.948-2)を216枚の写真に撮り、イラク戦争に関する記事(2003年3月20日21日刊行のニューヨークタイムズより)との組み合わせを行います。そのプロジェクトがそのまま、本となって2012年に刊行されたものが本書です。後部には、1ページから324ページの本書の構成(テキストと写真)をグリッドにて御覧いただけるページと抜粋されたテキストの詳細リストが掲載されています。
出版社: Walter Konig
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 344ページ
サイズ: 25.4 x 21.1 cm
状態: 新刊