アンドリュー・ワイエス【Looking Out, Looking In】

アンドリュー・ワイエス(Andrew Wyeth, 1917年 - 2009年)アメリカ合衆国・ペンシルベニア出身。同国のリアリズムを代表する画家であり、また国民的芸術家。著名な挿絵画家であった父親から絵画を学び、「そこにあるものを正確に描写すること」、次に「そこにはないものを『存在している』ように描写すること」を特に教えられたと言われている。人物画や風景画は、制作の際に入念なドローイングと水彩画の下絵を経て描き出され、時として写真と錯覚される程、非常に写実的な描写を特徴としている。また、絵全体の色彩のバランスがとても美しく、彩度を押さえたセピア調の色彩の中にも、ブルー・グリーン・イエローなど様々な色味を感じさせる。

ワイエスの最も重要な作品のひとつである『Wind from the Sea』(1947)は、彼の作品で繰り返し登場するモチーフである『窓』が、初めて描かれたものです。その後、60年間に渡ってワイエスは窓の主題に立ち戻り、格調高い窓の美しさと、透明性による視覚的な複雑さが、ワイエスの卓越した描写力と構成によって描かれた300点以上の作品を残しています。

本書は、2014年ワシントンのナショナル・ギャラリーにて、ワイエスの窓がテーマ作品をセレクトした展覧会に合わせて刊行された書籍です。人物が排除されている事に特別の焦点が当てられ、ワイエスの書籍としては珍しく人物画でない作品がまとめられた興味深い一冊となっています。


出版社:  National Gallery of Art, Washington/D.A.P.
タイプ:  ハードカバー(クロス張)
言語:   英語
ページ数: 216ページ
サイズ:  28.7 × 26.5 cm
状態:   新刊
その他:  カラー図版150点

販売価格

5,500円(内税)

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