ヴィクトル・ヴァザルリ(Victor Vasarely, 1906 – 1997)1960年代に隆興した、錯視効果を利用し、色面同士の関係性より2次元上に動きや立体感を作り出す、オプ(オプティカル)・アートを代表するハンガリー出身のアーティストです。
プダペスト大学にて医学を学んだ後、伝統的な絵画を学び始めます。その後、バウハウスの影響を受けた美術学校にてグラフィックやタイポグラフィーを学び、グラフィックデザイナーとして働きます。1930年にパリへ移住した後も、広告会社のデザイナーを続けましたが、第2次大戦後パリにアトリエを構え、有機的造形を用いた絵画作品の制作を始めます。1950年代の初頭からは、幾何学的像造形と錯視効果を取り入れた絵画や彫刻の制作へと移行して行き、1965年にニューヨーク近代美術館で開かれたオプ・アートを紹介する展覧会『The Responsive Eye』に出品し脚光を浴びます。
本書は、ヴァザルリの作品を幅広く紹介する一冊となります。1940年代後半の作品から、錯視効果を取り入れ始めた頃のモノクロ作品、ヴァザルリの探求が成熟を見せる70年代後半の大胆な色彩と幾何学的な造形による抽象作品に至るまで、作品探求の歩みをご覧頂けます。
出版社: Silvana Editoriale
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 220ページ
サイズ: 29.8 × 29.8 cm
状態: 新刊
その他: カラー図版100点