バルテュス (Balthus 1908年 - 2001年)フランス・パリ出身。「20世紀最後の巨匠」と言われた画家。10代から素描を始め、後に独学にてヨーロッパ絵画の伝統を模写を通して学んでいます。様々な前衛芸術運動が起こった時代を生きながら、独特な構図や目線、若い女性を題材にしたものなど独自の具象絵画を描き続けた。晩年は、スイスの歴史的な山荘「グラン・シャレ」に移住し、制作を続けた。最後の妻は、出田節子氏であり日本語での著書も多数刊行されている。2013年には、東京都美術館・京都市立美術館にて「バルテュス」展が開催。
本書は、2013年9月から2014年1月にニューヨーク・メトロポリタン美術館にて行われた同題の展覧会時に同時刊行された書籍になります。バルテュスの初期の作品に焦点を当て、1930年代半ばから50年代にかけての、特に象徴的な若い女性(女の子)と、多くの作品に登場する謎めいた猫を題材にした作品を中心に、171作品を紹介しています。無邪気さを残しながら知識を得て思春期を迎えていく女の子を捉えた作品は、構図や目線の配置によって神秘的な画面を創りだしています。
著者のサビーネ・リウォルドは、ドイツの詩人リルケの影響や、バルテュスの代理の父親のように振る舞うの母親の恋人との関係、また、モデルとなった女性本人へのインタビューを通して、若きバルテュスの想像の起源を探ります。
出版社: Thames and Hudson
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 176ページ
サイズ: 25.4 x 22.9 cm
状態: 新刊
その他: 図版171点(内カラー図版137点)
刊行年: 2013年
ISBN: 9780300197013