ポール・セザンヌ【Cezanne and the Past - Tradition and Creativity】
ポール・セザンヌ (Paul Cezanne 1839 - 1906年) 南フランス・エクス=アン=プロヴァンス出身のフランスを代表する画家です。ポスト印象派の画家、近代絵画の父と呼ばれ、ピカソ、マティスを始め多くのアーティストに影響を与えました。 1860年代、印象派の画家と知られるクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールに出会い、またウジェーヌ・ドラクロアやギュスターヴ・クールベ、エドゥアール・マネらに影響を受けます。パリ・コミューンの混乱終了後の1870年には、ピサロより印象主義の技法を取得し、1880年には、自身の絵画への探求の違いから印象派の画家たちから距離を取り独自の探求を始めます。1895年、パリで初個展を開催し成功をおさめ、最晩年となる1900年以降は、故郷のエクス=アン=プロヴァンスの美しいアトリエで自身の絵画への道に邁進しました。 筆のタッチを長方形(や正方形)に保ち、キャンバス上で色を混ぜ、じっくりと時間をかけて描かれた作風を特徴とし、色彩による調和によって生まれるフォルムにより、伝統的絵画の手法である遠近法を排除し新しい絵画を描きました。 セザンヌは、パリのルーブル美術館やエクサンプロヴァンスの美術館に定期的に訪れると共に、版画、複製画、石膏による複製品などの彼自身のコレクションをインスピレーションの源泉としました。 本書は、2012年ハンガリーのブダペスト国立西洋美術館にて行われたセザンヌ展に合わせて刊行された一冊。セザンヌの目指したビジョンと各時代の作品を紹介するだけでなく、過去の巨匠への眼差しや、美術館との関係を論じ、過去の美術がセザンヌに与えた影響に焦点を当てたものとなっています。ドローイング、絵画、水彩画など展覧会で展示された作品150点以上の図版に加え、同美術館にてセザンヌの研究を行なっているJudit Geskóが編纂し、総勢15名による16のエッセイを収録。古代からルネサンス、マニエリスム、バロック、ロマン主義から近代に至る数多くの参考資料と共に、500ページ以上のボリュームでセザンヌの全貌に迫る書籍となっています。 出版社: Museum of Fine Arts Budapest タイプ: ハードカバー 言語: 英語 ページ数: 527ページ サイズ: 29 x 24.5 cm 状態: 新刊
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