ブルース・ナウマン(Bruce Nauman 1941年 - )アメリカ・インディアナ州出身の芸術家。
作品は、彫刻、写真、パフォーマンス、ビデオアート、インスタレーション、パフォーマンスなど作品形態は多様である。ヴィトゲンシュタインの後期思想に刺激を受け、哲学探究で語られる言語ゲームの引用が見られる。また、前衛音楽からの影響もある。1960年から1964年に、The University of Wisconsin Madisonにて数学と物理学を学ぶ、1965年から一年間はThe University of California, Davisにてアートを学ぶ。1966年にカリフォルニア州に移住し、自身のスタジオを開設。同年、ロサンゼルスにて初個展を開催。1968年にはヨーロッパでも個展を開催。後にカリフォルニア、ニューメキシコなどに拠点を移し、1992年にドクメンタにビデオ作品にて参加。1999年のヴェネチア・ビエンナーレにて金獅子賞受賞。2004年、高松宮殿下記念世界文化賞・彫刻部門を受賞。同年、テート・モダンのタービンホールにて展示。1960年代後半より、多くの作品を制作し、現在も多くの世代に影響を与えるアーティストの一人である。
本書は、テート・モダンのタービンホール(巨大なエントランス空間)を使用した『ユニリーバ・シリーズ』の第5回目として、ナウマンの展示を紹介する一冊。
ナウマンは活動初期から作家のサミュエル・ベケットや、哲学者のルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインに影響を受け、言語に強い関心を寄せています。作品では、言葉のリズムについてや、ネオン管のテキストなど、言語の可能性を探求し続けています。
多くの人々の行き交うタービンホールを舞台に、ナウマンは言葉によるサウンド作品『Raw Materials』を展示しました。本書では、作品で使用されたテキスト、プロジェクトの図面や資料の他、ブリティッシュ・カウンシルのディレクターEmma Dexterによるナウマンのこの巨大作品についてのエッセイに加え、彼の代表作の概要を収録しています。
出版社: Tate Publishing
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
ページ数: 144 ページ
サイズ: 24.5 x 20.5 cm
状態: 新刊