ウルスラ・シュルツ＝ドルンブルク（Ursula Schulz-Dornburg 1938年 - ）ドイツ・ベルリン出身の芸術家。コンセプチュアルとドキュメンタリーという一見相反するジャンルを結びつけ、主にモノクロ写真で制作される『conceptual series』で知られるドイツの写真家でもある。現在はデュッセルドルフを拠点に活動を行う。1959年から1960年にかけて、ミュンヘンでフォトジャーナリズムを学んだ。 1980年以降、彼女はヨーロッパ、中央アジア、中近東を広範囲に旅し、建築とその破壊にまつわる、歴史的・政治的な側面と、その無常性を写真に収めます。
2016年にオンタリオ・アートギャラリーのAIMIA AGO写真賞を受賞、2018年には彼女の写真集が、パリフォトのAperture Foundation PhotoBook Awardsで受賞しています。

本書は、景観と人類が生み出した文明が結ばれた地点、そして構築された環境と不可避な非永続的な権力について探求した写真作品集です。
過去の歴史的／政治的に重要な分野を振り返り、紛争や破壊、時間、崩壊が風景をどのように変えていくのかを写し出しています。彼女は多くのプロジェクトで、限られた地理的な場所から派生し、現代の戦略的に重要な地域と古代文明のある場所を選択しています。
境界とは何か。歴史的には、ゲートウェイや交差点、”Land in-between”と呼ばれた地域は、その内容ではなく、ヨーロッパとアジアの間、東と西、古いものと新しいものなどによってしばしば定義されます。30年以上に渡り、この地域を旅し、アルメニア、ジョージア、イラン、イラク、サウジアラビア、イエメンを訪れました。サウジアラビアでは、現在は放棄されているオスマン帝国の鉄道プロジェクトの廃墟、メソポタミアでの一時的な沼地の住居などを記録しました。2010年には、シリアの古代都市パルミラを撮影しました。破壊される前のその地域の最後の視覚的文書のような、貴重な資料とも言える作品です。

出版社：　　MACK BOOK
タイプ：　 ペーパーバック(和綴じ)
言語：　　　ドイツ語
ページ数：　254ページ
サイズ：　　28 x 21 cm
状態：　　　新古品
その他：　　特別価格