アルベルト・ウールン(Albert Oehlen 1954年 - )ドイツ・クレーフェルド出身の芸術家。ドイツ・ハンブルグのHochschule fur Blinde KunstにてBAを取得。マルティン・キッペンベルガーやマーカス・ルペッツ、兄であるマーカス・ウールンらと共にデュッセルドルフの新表現主義の芸術運動Neue Wilde(Junge Wildeと称されることもある)を引率した。70年代後半から80年代にかけアート界に大きな影響を与えた。抽象画は、激しい筆致による動きのある画面と、様々な表現手法を組み合わせコントロールする分析的な部分が混じりあっている。
シグマー・ポルケの教え子であり、マーティン・キッペンベルガーの親友であるアルベルト・ウールンは、絵画の教会に挑戦し、非常に幅広いスタイルを取り入れている芸術家として知られています。本書は、ドイツ語で「Grau」(灰色)と題され、1997年から2008年の間に制作された灰色の絵画のみを集められています。具象と抽象の間を行き来するこれらの絵画は、従来の分類に逆らっています。泥だらけのような星雲と無定形なブラシストロークの中で、人物、物体、環境、風景の神秘的な描写が浮かび上がります。デジタルツールを使用した他のシリーズとは対照的に、グリザイユは色を見出すことなく厳密に全て手作業で制作されています。
書籍内には、作家/詩人のRaphael Rubinsteinによるオリジナルのテキストと、ウールンへのインタビューも収録されています。
出版社: Hatje Cantz
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 108ページ
サイズ: 28 x 22.9 cm
状態: 新刊
その他: 図版43点
刊行年: 2018年
ISBN: 9783775744270