リー・フリードランダー(Lee Friedlander 1934年 - )アメリカ合衆国出身の写真家。1960年代から35mmカメラを使用した白黒写真による作品を制作。1966年に企画された「コンテンポラリー・フォトグラファーズ展」(ジョージ・イーストマン・ハウス写真美術館)をきっかけに『ソーシャル・ランドスケープ』というドキュメンタリー・フォトの新しい流れを創り出す。そこには、ウォーカー・エバンズやロバート・フランクら以降のアメリカの新しいドキュメンタリー・フォトのスタイルがあった。アートに近いスナップ・フォトという形を創り出したと言える。一枚の写真に強く刻みこまれたメッセージ性の高い被写体はそこにはないが、彼の写真はいつも明瞭なテーマを伝えている。彼のテーマによって撮られ集められた写真は、繊細な表現を含みながら写真の可能性を十分に伝えものとなっている。
本書でフリードランダーは新しい領域への冒険として、ハイファッションの世界に目を向け、舞台の華やかな光景の背後で、多くの人々が懸命に働く様子を明らかにします。ニューヨーク・タイムズ・マガジンから委託されたこれらの写真は、2006年のニューヨーク・ファッション・ウィークの間に、Marc Jacobs、Donna Karan、Calvin Klein、Zac Posen、Oscar de la Renta、Proenza Schoulerのショーの舞台裏で過ごした中で撮影されました。騒乱の中で忙しく働くスタイリスト、ドレッサー、メイクアップアーティスト、写真家、モデルたちを捉えた写真の多くがここで初めて公開されています。
写真好きだけで無く、ハイエンド・ファッションの愛好家たちにとって驚きに満ちならがも興味深い、舞台デザインの世界を垣間見る作品集です。
出版社: Yale University Press
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 80ページ
図版: 59点
サイズ: 34 x 29 cm
状態: 新刊
刊行年: 2015年
ISBN: 9780300179859