ロバート・ラウシェンバーグ【Robert Rauschenberg's Erased De Kooning Drawing, 1953】
ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg 1925 - 2008年)アメリカ出身。20世紀を代表するアメリカの現代芸術家。カンザス・パリ(一時)にて美術を学び、また多くの現代芸術家を排出した『ブラック・マウンテン・カレッジ』にてヨゼフ・アルバースに学ぶ。(同時期のブラック・マウンテン・カレッジには、ジョン・ケージやサイ・トォンブリーらも)また、ジョン・ケージの初の『ハプニング』(1952年)に参加、そして、デ・クーニングより提供された本人のドローイングを消してしまうパフォーマンス「消されたデ・クーニング」(1953)を制作。1954年には、後に名付けられる『コンバイン・ペインティング』(日常的な道具と廃品を組み合わせ、その上に筆を加える)を制作し始めます。その後も、勢力的に活動を続け数々の作品を生み出した。 作品「消されたデ・クーニング」は、アートの定義そのものの根本に挑戦し、芸術家としてその概念に疑問を投げかけた作品です。この作品には、3人のアメリカ人アーティストが関与しました。 1953年、ロバート・ラウシェンバーグは、やや渋々ながら同意していたウィレム・デ・クーニングの絵を消しました。ジャスパー・ジョーンズは、作品の心理的な枠組みの鍵となることが判明した最初の公開プレゼンテーションのためにラベルを制作しました。新しいものへと変換されたこのドローイングは、すぐに美術史において極めて重要な瞬間であったと認識されました。(1950年代にはネオダダとして、1960年代にはコンセプチュアルアートの始まりとして称賛され、1980年代にはポストモダニズムの出発として) 多くの芸術家がこの作品を参照し、ラウシェンバーグ作品の試金石となりました。著者グレゴール・シュテムリッヒは、モダニズム、リテラリズム、モダニズムの定義のリトマス試験紙として、この作品を概説し、また、イメージの理論と流用の問題との継続的な関連性を実証しています。 出版社: Hatje Cantz タイプ: ペーパーバック 言語: 英語 サイズ: 24.4 x 15.8 cm 状態: 新品 ページ数: 1028ページ その他: 図版155点 刊行年: 2023年 ISBN: 9783775755030
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