田根剛【Tane Garden House】

田根剛(Tsuyoshi Tane 1979年 - )日本・東京出身の建築家。フランス政府公認建築家。
北海道東海大学芸術工学部建築学科にて学ぶ。在学中にスウェーデンのHDKとシャルマス工科大学に留学。卒業はデンマークに移り、デンマーク王立アカデミーの研究員として従事。その後、ヘニング・ラーセン、デイビッド・アジャイのスタジオに勤務。2006年以降、数多くの国際的な賞を受賞。2014年には、時計ブランドシチズンの「LIGHT is TIMR」をミラノサローネにて発表し、ミラノ・デザイン・アワードの「Best Entertaining」賞、「Best Sound」賞の2部門をダブル受賞。一企業が2部門を受賞するのは初。
また、フランス・パリで開催された過去最大規模「北斎展」にて展示デザインを担当。2020年より、東京のTOTOギャラリー・間の運営委員に就任。

本書は、「Tane Garden House」をまとめた一冊です。
このプロジェクトは、ヴィトラキャンパス内にガーデンハウスを建設するというヴィトラの名誉会長ロルフ・フェールバウムによって発案でした。ピート・アウドルフの庭の横に位置し、敷地を手入れする庭師用の会議室として、そしてキャンパス訪問者の展望台としても活用可能です。このプロジェクトは、規模は小さいが、意味は大きいと考えられました。
これは、伝統的な手工芸品や地域資源を活用するために、地域の文脈を探求する集中的なリサーチプロセスに基づき、日本人建築家のユニークなデザインアプローチが反映されています。考古学者のように、田根氏は、長期的な調査を始め、プロジェクトが計画されていた「場所の記憶」を研究しました。彼は、このアプローチを「未来の考古学」と呼んでいます。
書籍では、数年にわたる設計プロセスについての洞察をまとめています。未実現の建築模型やスケッチなど、建築プロジェクトの制作過程を記録しています。書籍デザインも文庫本のように手に収まり、とても素敵な一冊となっています。

また、2023年11月18日から2024年5月26日まで、ドイツのヴァイル・アム・ラインのVitra Design Museum Galleryにて開催の展覧会が開催され、美しい展示がなされました。

出版社:  Vitra Design Museum
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
サイズ:  15.5 x 11 cm
状態:   新品
ページ数: 304ページ
その他:  図版600点
刊行年:  2024年
ISBN:   9783945852620

販売価格

7,260円(内税)

購入数



新入荷!