ヴィルヘルム・ハンマースホイ(Vilhelm Hammershoi 1864年 - 1916年)デンマーク・コペンハーゲン出身の芸術家。デンマークを代表する画家と知られる。室内風景画を生涯描き続けた。没後、再評価が高まったのは20世紀後半。初期から晩年まで同じスタイルを守り続け、その作風は、17世紀オランダ絵画に強い影響を受けている。1872年よりコペンハーゲンのデンマーク王立美術院で学ぶ。1888年、アルフレイズ・ブラムスンが初めて作品を購入し、以後、彼は生涯渡りハマスホイを支援した。また。没後には作品も黒木や伝記を執筆した。
1891年には画家ピーダ・イルステズの妹イーダ・イルステズと結婚。その後、彼女は絵画モデルとして多く描かれている。1915年に描いた「室内、ストランゲーゼ25番地」が遺作となる。2008年9月には、東京・国立西洋美術館にて、約90点の作品を展示した展覧会が開催された。(ハメルショイ、ハマスホイなどでも表記される)
本書は、2024年6月1日から7月13日までスイス・バーゼルのHauser & Wirthにて開催された展覧会を機に刊行されました。
19世紀のデンマーク芸術の巨匠、ヴィルヘルム・ハンマースホイの時代を超えた絵画は、分類を拒み、古典と現代の芸術を視覚的に橋渡ししています。驚くほどモダニズム的な感性は、現在も尚、世界中の人々を魅了し続け、過去20年間にロンドンから東京まで、大規模な国際回顧展や展覧会が開催されています。
このスイス・バーゼルでの展覧会は、Hauser & Wirthの新しいギャラリーのオープニング記念展として開催されました。18点の作品は、個人のコレクションから集められ、中にはこれまでほとんど展示されたことのない作品もあります。よく知られた室内画と農場風景、都市風景、珍しい自画像などを展示し、芸術家の実践の幅広さと深さを示しています。
静かでありながらも過激な独創性は、この芸術家をその後の近代絵画の巨匠らの強力な先駆者として位置付けています。この展覧会のキュレーターであり、ハンマースホイの第一人者であるFelix Krämerと美術史家でベストセラー作家であるFlorian Illiesによる啓発的なエッセイも収録し、新たな資料としても活用できる一冊です。
出版社: Hauser & Wirth Publishers
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
ページ数: 106ページ
サイズ: 25.6 x 20.1 cm
状態: 新刊
その他: カラー図版30点、白黒図版5点
刊行年: 2024年
ISBN: 9783906915968