マグダレナ・スアレス・フリムケス(Magdalena Suarez Frimkess 1929年 - )ベネズエラ・カラカス出身の芸術家。特に漫画のキャラクターや広告アートワークのセラミック彫刻で知られている。
ベネズエラ、チリ、ニューヨークで絵画と彫刻を学び、1963年にマイケル・フリムスと共同制作を始める。初期の作品は、アステカのモチーフとネイティブアメリカンのイメージを利用し、1970年代後半から、漫画のキャラクター、広告のスローガン、家族のスナップショットなどを利用した壺を制作し始めた。
その後様々なジャンルのイメージを直感的に集め、即興で表現する。陶元の伝統の美しい緊迫感とユニークな絵付けや形を制作。
2024年より、アメリカ合衆国・ロサンゼルスのLos Angeles County Museum of Artにて個展を開催。

本書は、2024年8月18日から2025年1月5日までアメリカ・ロサンゼルスのLos Angeles County Museum of Artにて開催の展覧会を機に刊行されました。
ベネズエラの芸術家マグダレナ・スアレス・フリムケスの1970年代から現在までの作品の中から厳選された、実用的なオブジェ、装飾的な人形、タイルなどの陶磁器の作品が紹介されています。
彼女の作品には、ユーモアと恐怖が同居しています。その脆さと不安定さは、作品の可笑しくてグロテスクでもあるオブジェたちの表現力を高め、私たちの目の前で、今にも崩れ落ちそうな印象を与えてきます。
彼女のスタジオを訪れると、日本の馬やアメリカのビンテージ漫画にインスピレーションを得た人形、古代アメリカの模様で飾られた花瓶、花、ベニスでの生活を彩るタイル、皿、カップに出逢います。
困惑したポパイのオリーブ、無知なミニーマウス、賢いコンドリートといった3人のキャラクターが繰り返し登場します。コンドリートは、1950年代のチリの漫画で、現在でもラテンアメリカで非常に人気があります。フリムケスは、これらの漫画の知恵を肯定し、哲学者のように扱います。

出版社：　　Delmonico Books/Los Angels Country Museum of Art
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　128ページ
サイズ：　　 26 x 23 cm
状態：　　　新刊
その他：　　カラー図版107点
刊行年：　　2024年
ISBN：　　 9781636810645