ロニ・ホーン【The Detour of Idenity】

ロニ・ホーン(Roni Horn, 1955年 - )アメリカ・ニューヨーク出身の芸術家。40年以上にも及ぶキャリアでは、彫刻、ドローイング、写真、インスタレーション作品を制作。
ロードアイランド・スクール・オブ・デザインを卒業後、エール大学の彫刻コースにてMFAを取得、在学中であった70年代半ばより作品を発表。初期は、ミニマリズムの影響を伺わせる彫刻作品を、90年代以降は写真を使用したインスタレーション作品を多く制作している。彫刻作品を通じて芸術とアイデンティティの可能性を探求し、更に写真やドローイング、書籍などへと展開していく制作により、様々な表現が一つのシリーズ作品へと変貌していく。また、約30年の間に幾度となくアイスランドを訪れており、ホーンにとって特別な場所である。

本書は、2024年5月2日から9月1日まで、デンマーク・コペンハーゲンのThe Louisiana Museum of Modern Artにて開催の展覧会を機に刊行されました。
ロニ・ホーンの作品に共通するテーマは、ジェンダー、身体、経験、時間、風景を通して見る自己と他者のアイデンティティであることは間違いありません。
書籍と同題の展覧会を企画したキュレーターJerry Gorovoyが考案した「The Detour of Identity」は、映画の名作とホーンの作品の対話を実現し、アイデンディディの変化について考察しています。
カール・テオドア・ドライヤーの「裁かるるジャンヌ」から、アルフレッド・ヒッチコックの「めまい」、イングマール・ベルイマンの「仮面/ペルソナ」まで、ホーンにインスピレーションを与えた映画のスチルやダイアログが、彼女の作品と並んで登場します。
ドローイングが切り取り/つなぎ合わされ、写真のクローズアップなど、映画的な手法をどのように使用しているかなどが明らかになっています。
また、映画における鏡による遊びや登場人物の二重性(失う、間違い、盗まれたアイデンティティ)などが、彼女の芸術の視覚的な組み合わせと、場所/移動、同一性/相違、欲望/恐怖などのコンセプチュアルな組み合わせにどのように反映しているか。興味深い事柄は、ホーン自身が映画を制作していないことです。むしろ、彼女のビジョンにおける映画の構造や感性の変容が、芸術家のアイデンティティの探究を沙汰に逆説的で複雑で説得力あるものにしています。

※こちらは、新古品となります。表紙に傷あり。15400円→10%OFF 13860円となります。
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出版社:  Steidl
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
ページ数: 472ページ
サイズ:  29.7 x 24.7 cm
状態:   新品
その他:  図版539点
刊行年: 2024年
ISBN:   9783969993781

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13,860円(内税)

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