アレクサンダー・カルダー【Sculpting Time】
アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder 1898年-1976年)アメリカ合衆国・ペンシルベニア州の出身の彫刻家。針金人形を使用し一人で行うサーカス団のパフォーマンス『カルダーのサーカス』は、前衛芸術家たちと知り合うきっかけや、針金彫刻など彼の人生に多方面から影響を与えた。モンドリアンの色彩に影響を受け原色を使った抽象彫刻や針金人形らの作品は、「キネティック・アート」「針金彫刻」と呼ばれる。「モビール」は、デュシャンが彼の動く彫刻に与えた名前である。1915年から1919年(一時期は兵役に就く)、ニュージャージ州のThe Stevens Institute of Thechnolosy in Hobokenにて機械工学を学ぶ。1926年パリに移住し、Academie de la Grande Chaumiereにて学ぶ。 1801年に、フランシス・ゴヤは「時間もまた絵を描く」と主張しました。200年以上経った今、この言葉は格言となり、そして時間が、どのように私たちの芸術に対する関わり方を変えるのかを指しているのかもしれません。時間そのものがメディアであるという、より概念的解釈も成り立ちます。この解釈の上で、アレクサンダー・カルダーほどこの概念を理解している芸術家はほとんどいません。 本書は、カルダー作品における媒体としての「時間」を探求しています。彼のキネティック彫刻の不可欠な部分として、また20世紀の壮大な発展に対する外部からの要因としてです。これは、彼の初期の球体や金属板が手に入らなかった第二次世界大戦中、木と針金で制作された「Constellations」(1943年にマルセル・デュシャンとジェームズ・ジョンソン・スウィニーが作った造語)に最も表れています。 カルダーは、静的な芸術形式に動きを取り入れることで、時間の経過を暗示しました。つまり、時間もまた彫刻なのです。たたみ紙に印刷されたこの美しい装丁の書籍には、1930年代から1970年代の作品の現代的なイメージとカルダーのスタジオのアーカイブ写真が豊富に掲載されています。 出版社: Silvana Editoriale タイプ: ハードカバー 言語: 英語 ページ数: 168ページ サイズ: 31.7 x 22 cm 状態: 新刊 その他: カラー図版106点 刊行年: 2024年 ISBN: 9788836657827
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