マリノ・マリーニ(Marino Marini 1901年 - 1980年)イタリア・トスカーナ出身の芸術家。馬や騎馬の彫刻作品で知られている。
1917年に同国・フィレンツェのThe Accademia di Belle Arti in Florenceに入学、絵画と1922年より彫刻に専念した。この頃より、エトルリア美術やアルトゥーロ・マルティーニの彫刻に影響を受けている。1929年からは、マルティーニの後継として、ミラノ近くの The Scuola d’Arte di Villa Reale in Monzaにて教鞭を執った。また、パリにも出向きマッシモ・カンピーリやジョルジュ・デ・キリコ、アルベルト・マニェッリなどと交流した。1936年には、スイス・ティチーノ州に移り、数年間はチューリッヒやバーゼルを訪れ、アルベルト・ジャコメッティやジェルメーヌ・リシエなどと親交を深めた。1936年にThe Prize of the Quadriennale of Romeを受賞。
1943年にスイスに亡命。1946年よりミラノに永住。

本書は、2018年2月から6月にイギリス・ロンドンのRodilant+Voenaにて開催の展覧会を機に刊行されました。マリーニは、戦後のイタリアにおいて、最も有名で成功した彫刻家の一人です。この書籍では、彼の最もよく知られているテーマである騎馬像と女性の裸体をまとめ紹介しています。著者の一人、Flavio Fergonziは、マリーニの「馬と騎手」が意味するものを調査し、1936年のヴェネチア・ビエンナーレで批評家を驚かせた最初の「騎手」から、1950年代後半のイタリア現代彫刻の頂点となった謎めいた表現主義彫刻「Miracles and Warriors」まで、マリーニの進化を辿っています。また、Barbara Cinelliは、マリーニとロンドンのディーラー、The Hanover Gallery のArthur JeffressとErica Brausenの関係を記録し、1950年代のイギリスでのマリーニに対する批評的な評価をレビューしています。

出版社：　　Silvana Editoriale
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　28 x 24 cm
状態：　　　新品
ページ数：　152ページ
その他：　　図版130点
刊行年：　　2018年
ISBN：　　 9788836641505