ピエール・ユイグ【Liminal】

ピエール・ユイグ(Pierre Huyghe 1962年 - )フランス・パリ出身の芸術家。現在のアート界で活躍する影響力のある芸術家の一人でもある。映画や彫刻、インスタレーション、パフォーマンスまで、さまざまなメディアで制作を行う。スペキュレイティブ・フィクション的作品とも言われており、学習、変化、進化する知的生命体、生物学や技術上、有形の不活性物質の間に起こる連続性を取り入れている。
同国パリのEcole nationale Superieure des Arts Decoratifs, Parisにて学ぶ。2001年の第49回ヴェネツィア・ビエンナーレにフランス代表にて参加し、審査員特別賞を受賞。その他、世界の主要な美術賞を受賞し続けている。2019年には、日本・岡山のアートサミット「IF THE SNAKE」にて芸術監督に就任。

本書は、2024年3月17日から2024年11月24日まで、イタリア・ヴェネチアのPunta della Doganaにて開催の展覧会を機に刊行されました。この美術館は、フランスの実業家、フランソワ・ピノーの施設美術館です。

ユイグの過渡的な展示は、人間と非人間の境界を提示しています。

彼にとって、展示の儀式は、現れる出来事と要素の間における相互依存の新たな可能性を生み出します。芸術と非人間の関係を探求する彼は、初期の作品から、私たちの理解の範疇の外にあるものを探求するために、動物的または異世界的な視点を用いています。
2024年春のこのヴェネチアでの個展では、彼の多分野に跨る実践のあらゆる側面が組み込まれ、感情、肉体、精神の移行領域であるリミナルスペースを探求しました。
泡立つ水と来場者の足音だけが聞こえるPunta della Doganaの暗く静かな部屋の中で、ユイグは、全ての作品で、新しい無形の出会いを生み出します。
ビデオインスタレーションでは、人間の面を被った猿のような生き物や、月のクレーターを探す顔のない女性が映し出されます。他の作品では、水槽に魚が浮かび、AIシステムが搭載された2つの吊り下げたれた箱から蒸気、煙、音楽が出ています。
本書では、この展示用に特別に依頼された写真が掲載され、Chiara Vecchiarelli、Tristan Garcia、Tobias Rees、Patricia Reedらによる寄稿、本展のキュレーター Anne Stenneとの対談が収録されています。1993年から現在までの作品の索引もあり、本書はこれまでで最も完全なユイグに出版物となっています。

出版社:  Marsilio Arte
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
サイズ:  27.9 x 21.7 cm
状態:   新品
ページ数: 456ページ
その他:  図版600点
刊行年:  2024年
ISBN:   9791254632055

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11,550円(内税)

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