ルイジ・ギッリ【Viaggio in Italia】

ルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri 1943年 - 1992年)イタリア・スカンディアーノ出身の写真家。特に建物や風景からなるコンセプチュアルな1970年代のカラー写真で、先駆的な写真家として知られている。初期の2つの写真集、「Atlante」(1973年)、「Kodachrome」(1978年)からも見られる被写体と、その周りを取り囲む環境の繊細な関係性や、無表情な中に垣間見えるウィットな表現が丁寧な仕事を伺わせる。ここ日本では、画家ジョルジュ・モランディのアトリエを撮影した作品でも知られている。また、フォトグラファーとして活動を始めた当初から、写真についてのテキストを自身の出版物や、イタリアの新聞・雑誌にて発表していた。

本書は、ルイジ・ギッリが構想し1984年に出版された『Viaggio in Italia』の初版40周年を記念して再刊されました。この書籍は、現代イタリア写真における画期的な作品であり、1980年代以降のイタリア風景写真派の「マニフェスト」を体現しています。このプロジェクトは、異国情緒あふれる旅、衝撃的なルポルタージュ、そして形式主義的な分析から離れ、日常的なイタリアの風景に焦点を当てた世代の写真家たちについて物語っています。この変化は、Gabriele Basilico が指摘するように、イタリアを比類なき素晴らしい場所という決まり文句から、「反英雄的、反神話的、劇的ではなく日常的」イメージへと置き換えました。その多くが国際的に知られる以下20名の写真家が参加している他、Arturo Carlo Quintavalle によるエッセイ、Gianni Celati によるルポルタージュが含まれています。
Olivo Barbieri、Gabriele Basilico、Gianantonio Battistella、Vincenzo Castella、Andrea Cavazzuti、Giovanni Chiaramonte、Mario Cresci、Vittore Fossati、Carlo Garzia、Guido Guidi、Luigi Ghirri、Shelley Hill、Mimmo Jodice、Gianni Leone、Claude Nori、Umberto Sartorello、Mario Tinelli、Ernesto Tuliozi、Fulvio Ventura、Cuchi White

この新版は、1984年にIl Quadrante di Alessandriaから出版された初版の複製版です。デザイン、テキストのレイアウト、画像の順序、内部のページ材質や寸法などは、原書の細部を忠実に再現しています。また、より適切な画像再現を実現するために、写真の複製はネガまたはオリジナルプリントの再デジタル化がされました。

出版社:  Quodlibet
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
サイズ:  26 x 21 cm
状態:   新品
ページ数: 132ページ
刊行年:  2024年
ISBN:   9788822922816

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