アンゼルム・キーファー/フィンセント・ファン・ゴッホ【Kiefer/Van Gogh】

アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer 1945年 - )ドイツ・ドナウエッシンゲン出身の芸術家。同国の新表現主義を代表する現代アーティストの一人でもある。歴史的な主題と厚く盛り上げひび割れた絵具、乾燥した植物や鉛・針金などの作品で知られ、また絵画、彫刻、インスタレーションなど多様な形態を取る壮大なスケールである。歴史的主題には、古代ギリシア・ローマの歴史からインゲボルグ・バッハマンやパウル・ツェランの詩、新約聖書から神話までを隠喩が挙げられ、それらが再構築されていく。デュッセルドルフ芸術アカデミーにて、ボイスに師事し、日用品を用いた手法に影響を受ける。その後、1970年中頃から1980年に起こった現代絵画の動向であるニュー・ペインティングの画家として脚光を浴びる。作品は、世界の主要な美術館に収蔵されている。

フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh, 1853 - 90)オランダ出身のポスト印象派を代表する画家。オランダ南部のズンデルトで牧師の家庭に生まれます。画商として働いたのち、各地で色々な職を経て聖職者を目指すようになります。しかし自身の熱意と聖職者の勉強との乖離を感じて挫折、1880年に画家を志し絵の勉強を始めた。パリに移り住んだ1885年ごろから、大胆な筆のタッチによる描写と表現主義的な色彩による作風を追求し、1888年からは、南仏のアルルに移りゴーギャンとの共同生活をする。この時期には、アルルの跳ね橋、ひまわり、種を蒔く人など代表作を製作しています。しかし、画家としての経済的な成功は得られず、ゴーギャンとの関係の悪化などから、次第に精神を病み、病院や診療所に入所し、狂気と戦いながらも独自の絵画作品を制作し続けた。ゴッホの死後、作品の評価が高まり、後のフォービスムやドイツ表現主義など20世紀の美術の大きな影響と残した。

本書は、2025年6月28日から10月26日にイギリス・ロンドンのRayal Academy of Artsにて開催の展覧会を機に刊行されました。
キーファーは17歳の頃、オランダ、ベルギー、パリを経てアルルへゴッホの足跡を辿る旅費補助金制度を獲得し、このオランダ人の芸術に深い影響を受けました。歴史、神話、文学、哲学、科学を題材としたキーファーの大型絵画や彫刻の主題と技法には、ゴッホの影響が深く根付いています。2025年、キーファーの生誕80周年を記念して出版されたこの書籍は、二人の芸術家の作品の力強さと輝きを称えます。

出版社:  Royal Academy of Arts
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
サイズ:  24.7 x 27.2 cm
ページ数: 120ページ
状態:   新品
その他:  カラー図版100点
刊行年:  2025年
ISBN:   9781915815170

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7,700円(内税)

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