ヘルマン・デ・フリース(herman de Vries 1931年 - ) オランダ・アルクマール出身の芸術家(*名前を表記する際は、全て小文字を使用する)。園芸を学び、自然学者として調査などを行っていたが芸術家に転身する。1953年より「Nature is Art」をテーマとした作品を制作、自然の普遍性、根源的な現実性を表現しすることを試みる。東洋哲学(仏教やヒンドゥー教)、詩、ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」に影響を受ける。デ・フリースは、彼にとって「自然はそれ自体で十分であり、芸術によって装飾される必要はない、なぜなら、それは永遠の創造物だからです(「Nature is Art」である)」と伝える。
1950年代後半より絵画制作も開始。1959年にJan Schoonhoven、Armando,、Jan Henderikse、Henk Peeters、Kees van Bohemenらと共にグループNULを結成。1958年には、ピエロ・マンゾーニやイヴ・クラインといったヨーロッパの前衛芸術家らと交流を持つ。1965年にグループNULは解散。1970年ごろより、ドイツ・エッシュナウ近郊のの小さな街シュタイガーヴァルトに移住し、自然の中で制作する。2015年ヴェネチアビエンナーレではオランダ館代表を努める。1950年代以降、国内外にて多くの展覧会に参加する。2024年から2025年に多数の書籍が刊行される。
本書は、2024年9月28日から2025年2月16日までオランダのデン・ハーグのKunstmuseum Den Haagにて開催の展覧会を機に刊行されました。
詩人トーマス・A・クラークが”Small explosions of intelligence and sensation, the seeds of wonder”と表現したヘルマン・デ・フリースによる出版活動「Eschenau Summer Press」 を紹介しています。1974年以来、デ・フリースは、ドイツのエシュナウにある自宅から、黄金の葉っぱ、道の粉塵、アザミの綿毛を世に送り出していました。
これらは、長年にわたって「芸術としての書籍」の重要な人物として活躍してきたデ・フリースからの招待状のような出版物です。James Lee Byars、Marinus Boezem、Melanie Bonajoなどの友人たちだけでなく、詩人や音楽家、さらにはマルハナバチの飼育員にも呼びかけ実現したものです。
書籍では、豊富な図版と解説を通して、77点の作品をご紹介しています。また、2編のエッセイを収録し、ここではこのシリーズとアーティストブックの国際的な文脈を結びつけています。
出版社: Waanders Publishers
タイプ: ソフトカバー
言語: 英語、フランス語
サイズ: 21 x 15 cm
ページ数: 431ページ
状態: 新刊
その他: カラー図版300点、白黒図版100点
刊行年: 2025年
ISBN: 9789462625907