ウィレム・デ・クーニング【Willem de Kooning and Italy】
ウィレム・デ・クーニング(Willem de Kooning 1904 - 1997年)オランダ・ロッテルダム出身、アメリカ合衆国で活動した20世紀を代表する芸術家。抽象表現主義を代表する画家の1人でもある。 また、アクション・ペインティングの代表的画家とも称され、動きのある構図や自由な色彩、勢いある筆触などを伴った抽象絵画は「熱い抽象」とも呼ばれている。 20代前半に画家を志してニューヨークに移り、商業美術などの仕事で生計を立てる中で、アルメニア出身の画家アーシル・ゴーキーと出会い、多大な影響を受ける。1948年、ニューヨークのイーガン・ギャラリーにて初個展を開催、ロースカロライナ州のブラック・マウンテン・カレッジでも教鞭を執る。のちに、ブラック・マウンテン・カレッジで学んでいたロバート・ラウシェンバーグは、1953年に「消されたデ・クーニング」と題したを制作。1940年代より人物表現に関心を寄せ、1950年代に悪意を感じさせる程の激しい筆触と色彩によって抽象的に女性を描いた「女」シリーズで、抽象表現主義の画家として一躍脚光を浴びる。以降も、人物・風景などの具象と抽象を行き来しながら絵画制作を続け、激しい作風は徐々に洗練された筆跡と透明感のある色彩へと変化した1970年代以降はイギリスの彫刻家ヘンリー・ムーアとの交友から大規模な彫刻作品も制作。 本書は、デ・クーニングのイタリア滞在期間における、紙と粘土の作品に関する初の研究を紹介しています。 オランダ系アメリカ人の抽象表現の巨匠、ウィレム・デ・クーニングは、1959年秋と1969年夏の2度、イタリアに長期滞在しています。この滞在は、彼の作品に深い影響を与えました。最初の滞在では、紙に白黒の作品を多数制作し、2度目の滞在では、粘土を用いた実験的な制作をしていますが、未だに学術的な注目は集めていません。 本書は、デ・クーニングの生涯とキャリアにおけるこの二つの章を、1950年代末から1980年代の晩年の作品に至るまでの作品発展にどのように関わっているのかを検証した初のモノグラフです。二人のキュレーター兼編集者によるエッセイに加え、この豪華な図版入りの書籍には、Jeremy Bleeke、Ester Coen、Anna Coliva、Patrick Elliottによる寄稿も収録されています。また、参考文献と展覧会リストも掲載しさらに本書を充実させています。 出版社: Marsilio Arte タイプ: ハードカバー 言語: 英語 ページ数: 256ページ サイズ: 29 x 24.5cm 状態: 新品 その他: カラー図版150点 刊行年: 2024年 ISBN : 9791254631690
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