アントニオ・ロペス・ガルシア(1936年生まれ)スペインの画家です。マドリード・リアリズムの中心人物です。1992年にビクトル・エリセ監督の『マルメロの陽光』ドキュメンタリー映画の主人公として出演し、その年のカンヌ映画祭でこの映画は賞を獲得しました。その後、世界中から注目を浴びます。ロペスの絵画作品は、日常の一部を切り取って、極細部まで迫真的な描写で描き出しすることもあれば、演出が色恋ドラマティックな描き方をしたものまである。そのどちらも美しい光と空気感・透き通った空間をキャンバスに浮かび上がらせる。本人曰く、彼の彫刻作品もまた絵画と同じであると言います。確かに、絵画との印象と遠くなく不思議な彫刻です。
本書は、1949年から2010年までのドローイングのみを掲載したドローイング集となります。すでに展覧会やメディアで目にしたことのある著明な作品のドローイングも含まれており、大変見応えある書籍となっています。この書籍が、刊行されるより以前は見ることの出来なかった作品が多数掲載されまた、この作品群のセレクトは、彼の娘で芸術家であるマリアによるものです。約60年に渡る時間の中で、彼の描いたドローイング約200点をご覧頂けるものとなっています。
出版社: DAP
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 216ページ
サイズ: 29.8 x 24.8 cm
状態: 新刊