ヘレン・フランケンサーラー【After Moutain and Sea】

ヘレン・フランケンサーラー(Helen Frankenthaler 1928年 - 2011年)アメリカ合衆国・ニューヨーク出身の画家。1960年代に始まったカラーフィールド・ペインティングを代表する画家でもある。アーシル・ゴーキー、ヴァシリー・カンディンスキー、ジャクソン・ポロックなどから影響をうけながら抽象表現主義の独自のスタイルを築き上げ、抽象表現主義のプロセスに新しい方向性を見出したといわれる手法を発見する。下塗りをしていないキャンバス(ロウ・キャンバス)上に薄く溶いた絵の具を染み込ませ直接描く方法”ステイニング (Staining)”という技法を開発。
この手法は、重力だけではなく、素材の持つ特徴によりコントロールの出来ない部分が生まれる。オイルの滲みは、ポロックのドリッピングをより抒情的な方向へ展開させたと言える。(「山と海」はその最初の作例とされている)。この新しい試みにより、男性支配のニューヨーク・スクールにおいて重要な作家の一人となり、モーリス・ルイスや他の画家たちに大いに影響を与えた。

本書は、1998年から1999年にニューヨーク、ビルバオ(グッゲンハイム)、ベルリン(グッゲンハイム)にて行われた展覧会時に同時に刊行された書籍になります。1952年に最初の例とされるステイニングの手法を用いた作品のあとの1956年〜1959年に制作された作品15点が掲載されています。はじめには、彼女が影響を受けたとされるゴーキー、カンディンスキーなど様々な絵画との考査が作品とともに論じられています。

出版社:  Deutsche Guggenheim, Berlin
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 95ページ
サイズ:  27.5 x 24.7cm
状態:   新刊

販売価格

4,000円(内税)

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