レイチェル・ホワイトリード【Transient Spaces】

レイチェル・ホワイトリード( Rachel Whiteread 1963年 - )イギリス・ロンドン出身の芸術家。イギリスを代表する現代芸術家の一人。1990年にイースト・ロンドンのChisenhale Galleyにて「Ghost(1990年)」(家具や空間のできるものの内側に石膏を流しその空間を抜き出すというもの)を発表。1993年にターナー賞を受賞し一躍名を広げる。受賞後、同時期に取り掛かっていた作品「House(1993年)」、取り壊される一軒の家の内側を”Ghost”と同じ手法を用いて型抜きした作品を制作。オブジェクトをトレースするという形態、そして鋳造の終わったあとその型となった元のオブジェクトは取り除かれる。日常よく目にする一つのオブジェクトのみならず家や家具などを、単一の素材:石膏・ゴム・樹脂などによってオブジェクトの細部にいたるまで全てをトレースし、その後、トレースされたものたちは消えゆく。インタビューにて、彼女はこの制作方法について「空間や静寂の感覚をミイラ化する」と答えている。現在、”House”は取り壊され写真でしか見ることのできない作品。

本書は、2001年から2002年にドイツ・ベルリンのグッゲンハイム美術館にて行われた展覧会時に同時刊行されたものになります。「Transient Space」と名付けられたこの展覧会では、レイチェルの代表的な手法である”型を抜く”という手法をドキュメンタリー記録しそして同時に制作された作品を見るという形式で行われたものです。制作風景の記録が多く掲載されている書籍になります。その他には、代表作の写真、インタビュー、レイチェル本人によるフォト・エッセイが掲載されています。

出版社:  Deutsche Guggenheim Berlin

タイプ:  ペーパーバック

言語:   ドイツ語、英語

ページ数: 168ページ

サイズ:  23 x 20.2 cm

状態:   新刊

販売価格

2,100円(内税)

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